シニアオリエンティアが若手と同じようなパフォーマンスをするには、日々の(苦しい)トレーニングの継続が必須である。
私も日々のトレーニングをする事が過負荷になってきて、すっかり週末オリエンテーリング愛好家になってしまった。
京葉大会ではフィットネスの低さを認識して、それをカバーしようと最大近くで走ったが、その状況で集中したナビができるはずもなく、めちゃくちゃなパフォーマンスに終わってしまった。
今日の東海セレでは、体力の低下を認識して、技術に集中できるレベルで走ってみた。ほぼノーミスでキロ8分弱。今のフィットネスでは十分満足できるパフォーマンスだ。毎日の苦しい(と感じられる)レベルのトレーニングをやらなければこれ以上キロタイムを期待したり、維持することは難しいだろう。
大会開催用の年齢による衰えを考慮したクラスの速度レベルのレーティングはよくできていると改めて感じる。生涯スポーツとして成立させるためにはこれは重要だ。
そうした加齢変化に抗うだけのトレーニングをしていない競技者は、年齢の若いクラスに出るべきでないと思う。体力レベルにあったクラスでパフォーマンスの出来を求めるのがあるべき姿かなと。もちろん、個人で求める楽しみは違うのでそうでなければいけないということではないけれど。
さて男子の50代はフィットネス的には女子の21レベルよりは低いはずなので、女子選手はしっかり中級技術を身につけてこのくらいのタイムは出して欲しい。それは苦しいフィジカルトレーニングをしなくても可能だからだ。
ある程度の体力があれば、インカレのメダルレベルはそれで十分可能だ。程度の差はあれそれは男子でも変わらない。
ただ世界で戦うのは全く別だ。中級レベル技術をしっかり身につけた上で、経験による技術の付加、苦しいトレーニングの継続は必須だ。
大体はやっても前の2つで終わる。それがここのところの世界での日本選手の位置だ。
いい年なのにエリートの巡航速度105を切ったり、MTBで活躍している選手のトレーニング量や内容をしっかり認識して評価しよう。35才過ぎてその位置にいる事を過少評価してはいけない。
若い選手がその努力を今できるなら、きっともっと高い所にいけるし、それ以外にはない。