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2019年11月10日

コースの一部だけで成績をつけることの問題

https://twitter.com/jorienteering/status/1193460754407542785?s=20

 これがいい判断だと思われると大変問題なので頑張って記事をかきます。これをやっていいのなら、先のワールドカップファイナルのミドルだって、問題となるレッグをオミットして成績をつけることがもっとも簡単な解決策だったわけです。それができないから、いろいろ苦しい言って理由付けをし、ジュリーの判断で成立として、しかも前例にしないとまで言っています。

 最大の理由はそれが規則違反だからです。
日本オリエンテーリング競技規則には記載がありませんが、記載の無い場合はIOFの規則を適用するという項目があります(日本オリエンテーリング競技規則および関連規則類の運用に関するガイドライン2.1)。
IOFの規則の24.15には
24.15. 結果は、競技者の全コースのタイムを基に決められる。(交通量の多い道路を含む短い区間など。)事前に告知されている場合でなければ、スプリットタイムに基づいて一部の区間を除くことは禁止されている。(吉田訳)
とあります。
よって規則にのっとれば今回の解決法はありえません。

このことに関してEAクリニックのケーススタディーの実際の事例には以下のようなものがあります。

事例1
ワールドランキングイベントで全選手の2/3がフィニッシュした後に計時がバックアップを含めてダウンし、その後計時不能となった。オーガナイザーは最終コントロールからフィニッシュまでのタイムの平均を全員のタイムとして加算し成績とした。
1秒差で負けた選手(もっとも足が速いとい思われる選手)がコンプレインしたがオーガナイザーは却下し、不成立を求めてプロテストケースとなった。
レースは不成立という判断がなされた。
事例2
ワールドカップファイナルのロングレースにおいて、コントロール(22,23)の撤収が予定より早く行われ、最後の7人が影響を受けた。オーガナイザーは、これらのコントロール通過を認め、成績を成立させた。2国がコンプレインを行い、運営者は却下した。その後不公正であることをという理由で不成立とするようにプロテストがなされた。24.15違反およびロングディスタンスでは終盤が非常に重要だという理由から、21までのタイムでの成績を出すことも不可能であり不成立とされた。

では不成立以外での解決方法はないのかということですが、もし私がジュリーであったら、以下のような手順を提案します。
オリエンテーリングは記録のスポーツではないので、重要なのはタイムでなくて順位です。順位が変わるかが焦点になります。
1.情報収集:コントロール位置の違いがどの程度であったか?影響を受けたタイムが(スプリットから)どの範囲にあるか?(チャンピオンシップであるので)入賞者の順位にどの程度影響があるか?
2.タイムロスが入賞者に影響を与えない→そのまま成立
3.タイムロスが入賞者に影響を与える場合→可能性のある選手を順位相当として追加する
4.該当選手に説明をして理解を得る。
詳しい状況がわからないので、これが妥当かどうかかはわかりませんが、こういう解決方法もあると思います。

もちろんジュリーの裁定は最終なので、尊重されるべきですが、ルールを無視しているため手順に問題ありということでアピールの材料にはなると思います。(おっとアピールルールは日本にはないのでしたっけ)


蛇足ながらジュリー判定に入る前に、通常の場合は裁定委員から関係者を排除しなければいけませんので、今回の場合は該当選手の大学関連の裁定委員は抜けて、予備の裁定委員を入れるという手順が必要です。これが行われていないとやはりアピール対象になります。

以下の記事をご参照ください。
https://eventor.orienteering.org/Documents/Event/3361/1/Middle-distance-MEN-Jury-decision
※一部誤認部分を削除しました。




posted by べん at 22:51| Comment(0) | 知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする