2015年09月20日

world of oの記事を見てたらまた書きたくなった

 強化委員会の活動は行き詰っています。
 強化委員会は競技力向上がその使命です。(委員会が何の仕事をするかというのはJOAのホームページを見ても良くわからないし、定款に書かれている委員会規定というのも見つからないのでこれは個人的な想像でしかないです。すみません。)しかし、一方でその予算はゼロです。
 嫌な言い方ですが、JOAは予算も出さず、定款に書かれている目的を委員会に丸投げしているようにも見えます。

 予算がないところで活動を行おうとすればそれは委員・スタッフの持ち出しか、委員・スタッフが自分で稼ぐしかありません。この状況でもっと現実的な選択は何もしないということでしょう。
 お金も多大な労力もかけずにできることは、せいぜい選手選考のルールを決めて、広報することぐらいでしょう。(選考会もせずに既存の大会を利用すればいい。)
 ここ数年、この提案は何度か委員会に投げかけています。もちろんそれでは競技力向上を強化委員会丸投げから選手個人へ丸投げと変えるだけであり、組織が定款の目的を実行しているとはとても言えませんが。

 委員会としてはそれでも選手の為に続けようという立場です。持ち出しで、またはイベントで稼ぐことで。ただ稼ぐというのも楽ではありません。そのためにさらに委員・スタッフの負担は増加します。稼ぐための負担の増加は本来の選手サポートに影響し、委員・スタッフはすごく努力しているのにもかかわらず、委員会は何もしてくれないという不満も現場から聞こえてくる。こんなにやっていてむなしい事もありません。

 今年オーストリアで行われた強国のコーチカンファレンスの報告を読みました(ワールドオブOから読めます)。トップの国々のレポートを見て日本の現状を知れば、何で日本の成績が上がらないかなんて決して言えないはずです。そう思う人には是非よんでいただきたいです。

 ただ、所詮日本ではマイナースポーツだからなんていうことは理由になりません。フランスを見てください。彼の国も25年前にはオリエンテーリングのリソースは何もありませんでした。いまや競技人口は8300人、そしてWOCのメダリストを多くだし、強国の仲間入りをしています。

 この違いは現場に丸投げして組織として長期的な計画を作らず、努力をしてこなかった国とコツコツ努力を積み重ねてきた国との違いです。

 個人のオリエンティアが強くなる過程と全く同じですが、一朝一夕で強くなれるわけはないんです。強い国ほど長期的な視野で努力しています。今年のデンマークの成功までには5年を要しているし、フィンランドのジュニア育成の成果は今後数年で出てくるでしょう。スイスの大国化は長年のスクールOの充実と若年からのエリートスポーツとしての指導にあるのです。

 日本(個人ではありませんよ。組織としてです。)は何をしてきたでしょうか?生徒へのオリエンテーリングの普及を行って競技人口を増やしてきたでしょうか?ちゃんとオリエンテーリングが指導できる指導者を育ててきたでしょうか?国際会議に参加して正しい情報や人脈を作ってきたでしょうか?クラブを育てる施策は何かとったでしょうか?

 オリエンテーリングを育てていますか?

 5年前、競技力の向上を考えて日本を見たときに私に見えたのは広大な荒れ野でした。
 そこに種をまこうとして私は活動してきました。JOA合宿(およびその前身)は実はトップ強化の場所ではありませんでした。トップ選手への練習の機会を確保しつつ、一般の競技者への教育、指導方法の伝達を行い、ここを出発点として活動が広がることを期待しました。ブログでは嫌われるのを承知で情報発信も行いました。
 競技者の教育は普及・教育委員会、指導者の育成は競技委員会に分担していくべきでしょうし、そうした差配ができるのは理事会しかないのではないかと思います。そう動いてもらえれば競技者数の問題も指導者数の問題も普及の問題も解決していくと思いますがどうでしょうか?

 指導者がいない現状からすれば、競技者教育はまず中央で行う必要があり、早期に指導者を育成して地域単位で行えるようにする。JOA合宿はノルウエーモデルに近い。彼の国のようにクラブに期待するのは難しくても都道府県単位で行えるようにようにはできるはずです。普及・教育委員会にはJOA合宿を(回数を減らしてでも)引き継いでもらう。競技委員会には資格を整理して現職者講習会を開催してもらう(これはJOA合宿を利用して行えば良い。)
 そして強化委員会は、可能性のある選手、長期的に努力する選手(強化選手)を集中してサポートする。教育の為の機能を外せれば(教育機能は強化選手の候補を作るために必要なので他がやらなければ外せない。)、合宿の開催は容易になりスタッフの負担も減らせる、強化の為の資金は、選考会や公開合宿などで稼げるし、その果実は海外でのキャンプの資金とすることもできるかもしれません。

 個人の努力には限界があります。私自身の体力の低下もあり、今年1年は活動の中心から離れて経過を見ていましたが、JOA合宿は機能を失いつつあり、単なる練習の機会となってきています。
 トップチームの成績はやっと下降の流れをせき止めて反発の準備ができたところではありますが、このままではまた下降をはじめるでしょう。

 今委員会と話している最中ですが、話がまとまれば、来年度に関しては、選手教育と指導者教育を含めた合宿を計画的に実施する予定です。是非理事の方々にもこの合宿に参加して、必要な仕事を評価し、分担していくよう話を進めていってほしいと思います。
posted by べん at 00:07| Comment(0) | 知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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