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2015年11月22日

どうしたら世界に近づけるか

どうすれば日本チームは今以上の成績を残せるか。
このことは常に私にとっての課題であり、研修に参加したり、情報を仕入れる中で新しい方向性についてある程度まとまってきてはいた。私としては一刻も早くアクションを起こしたいと思っていたのだが、強化委員会の来期の動きと歩調を合わせていたため今まで公に話をしないでいた。
しかしながら、決定はどんどん先延ばしになり、年末の合宿はなくなり、貴重な準備期間の3ヶ月を無駄にしてしまった。さらにやっと公開された強化方針も読んでもコンセプトがわからない。
そこで、私が今後の強化に関わろうと関わるまいと、考え方は早期に公表すべきであるという結論に達した。

私が強化委員会に提案した内容は以下である。

1. 強国のトレーニング状況は年々工夫され進歩している。その中で今のような活動を継続していても成績の向上は全く期待できない。もともとJOA合宿は世界選手権に出場する選手の固定化、高齢化を受けて、一般競技者にエリート競技としてのオリエンテーリングに目を向けさせることであった。出場選手の入れ替えや学生クラブの練習のヒントになるなど当初の目標はある程度達成されたが、リソースの関係から選手を志向して以降のフォローはできておらず、エリート競技者にとっては単なる練習の場にしかなっていない。
2. 成績を向上させるには、強化委員会の主な活動を一般競技者のリクルートから強化選手向けの活動に移行すべきである。(その上で運営の負担にならない範囲での強化選手に次ぐ選手のトレーニング参加はみとめる。)
3. 強国のようにトレーニングセンターに選手を集めて毎日のトレーニングを行うことはできないし、各クラブにもそのノウハウはない。競技者自身が効果的なトレーニング方法について学ぶ必要がある。
4. その上で日本でどうしてもできないことについては、海外で練習を行う機会を設ける。
5. JOAとしての目的をWOCに絞り、それ以外の国際大会を練習・経験の場と位置づける。(これによりそれらの大会での調整の仕方も大きく変わる。)

具体的な施策として。
1. 合宿内容を基本的に強化選手対象とする。
2. できるだけ早期にトレーニング理論について学ぶ合宿を行い、科学的に計画的にトレーニングを進める。特にフィジカル、メンタルトレーニングの実践を日々行ってもらい、その後の合宿はそのチェックの場とする。
3. 技術的な練習については、ミスのない正確なオリエンテーリングの獲得を目的に進める。
4. 合宿には常にゲストを招待し、それぞれの専門性から話を聞く機会を設ける。
5. WOCに関しては自前でトレキャンを設定し、出場希望者はその合宿への参加を原則とする。ここでは現地のコーチを雇用して実施する。テレインでのランニングスキル・反応の改善は日本では経験できないことであり、その遅れの積み重ねが本大会での大きなタイム差となる。これは日本に関わらず、多くの国が抱える問題である。
もちろんそうすることで選手にとって金銭的、社会的な負担が大きくなる。しかし、海外での活躍を考え、基本手続きが身についているならば、日本で10の大会に出るのをやめて、金銭と社会的な役割を海外キャンプのためにプールした方が効果的なのは火を見るより明らかである。目標が明確ならば、無駄に時間と金銭を使うべきでない。ある程度経験を積んだオリエンティアにとって高頻度のナビゲーションを要求されないオリエンテーリングは技術を高めることはなく、むしろ集中の継続を妨げる恐れがある。

強化選手の義務と権利は
 強化選手には自分の意思で活動してもらいたい。自分の力で強くなる方法論と実行力をもっていればそれを通せばよい。但し、それは世界で戦える結果を自分で出すということである。残念ながら現状で日本選手権を取るだけではそれには当たらない。海外での結果が必要だ。一方、すべて指導者の言うとおりに行うのでは成長もしない。指導者と議論し、より良い方法を探す必要がある。
 議論のためには基本時に同じベースをもつ必要がある。トレーニングの方法論を学ぶのはそのために必要なことである。
 以上の点からトレーニング理論を学習する合宿への参加は必須とする。また、WOCに参加するためには現地での事前合宿への参加を原則とする。それ以外の拘束は考えていないが、報告とフォローは当然行われる。
 
さらにその上に行くためのプラン
 ここまでのことを行ったとしても同等なトレーニングを行っている北欧在住の選手に勝つことはない。実力をつけた上で、海外のトレーニングセンターで他のナショナルチームの選手とトレーニングするか、有力な地域クラブのメンバーになる必要がある。
 強国でも社会人になってから実力を伸ばすのは難しく、学生のうちにどれだけ実力を伸ばすかがトップ選手になるために必要なことのようである。(ナショナルチームのコーチが選手に望むことはできるだけ学生でいることという話もある。)
 オリエンテーリングでの成功と、その後の人生の成功を考えるためには、海外留学を含めた人生設計が重要であり、少なくとも大学1年生からの長期的な計画が必要である。そうすれば、就職の際になってあらためて悩む必要もない。自分がこの競技でどこまでいけるかもわかるだろう。競技者としての実力も、社会人としての実力も学生のうちに磨くのである。
posted by べん at 21:28| Comment(0) | for ATHLETE | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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