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2020年11月23日

全日本ミドルの調査依頼・提訴の流れについて

しばらくぶりの更新です。
最近はあまり新しい情報もがいれていないし、このブログを書くことが意味があるのかというモチベーションの低下もあるので更新してませんでした。
 さて今回は全日本ミドルの調査依頼からのやりとりについてコメントします。(開示された情報に基づくコメントです。以下に書いたことも実際には行われていたかもしれません。もしやっていなければこうしたほうがいいという話でとらえてください)
この正当な流れについては2018/12/25の記事で述べていますのでまずこちらをご参照ください。
 またこの流れはEA講習会においても研修されていないし、大会によって対応がまちまちであるため、大会関係者を責めるつもりはありません。ただ何度も提訴でもめているのでるこの流れはJOAでガイドラインを作る必要があります。とくに前記事でも述べたように調査依頼という名前は誤解を生むのでcomplaintは要請とでも表現を変えるべきです。
1.申請の準備
 申請用紙は準備しておくのが望ましいです。書く項目が明示されていれば、調べてほしいと言っているだけでどうしてほしいか書いてなかったから回答しないということはなくなります。最低限、申請者の要望、その理由、申請者への連絡方法(携帯番号)は記載されるべきです。
2.申請者と運営者、EAとのコミュニケーション
 complaintにおいてEAの助言や該当者とのコミュニケーションはなんら禁止されていません。申請者の納得が重要ですから、不明な点があれば積極的にコミュニケーションは取るべきです。その回答が他の競技者に影響する可能性があるので要請内容と回答の公開は必要です。
3.裁定委員会の開催にあたっての準備
 運営者は、裁定委員会にかけるにあたって、競技規則・資料の準備をしなければなりません。今回のような事案であれば、地図、現地ユニットの写真、ラップタイムデータなどです。必要に応じて対象者の聞き取りもできますので、対象者にすぐ連絡できるようにしておくことも必要です。今回の内容であれば、地図の記載間違いは明らかであるためラップデータから当該レッグでのタイムの異常や、人の集散も明確にわかるので競技規則にのっとって不成立という判断は即座にだせたものと思われます。もちろん裁定委員の判断が最終的なので、これらの情報提供を受けたうえでの判断であれば受け入れるなければなりません。

 いずれにしろ調査依頼からの流れは必ずあると思って準備し、話が進めやすいように段取りしておくべきです。ミスはないほうがいいですが、完全に防止はできるものではありません。そのミスを当事者が納得できるように収めるのが調査依頼からの流れです。物事がうまく進まなければ不利益を受ける人は必ず出るので完全になかったことにはできませんが、それを規則と公正さという皆が納得せざる負えない視点で解決していくプロセスなので、運営者は変に怖がらず、参加者も遠慮せず粛々と進めるといいでしょう。

 ちなみにミス設置があっても途中で修正して成績を成立させるということもないとは言えません。例えば上位の成績に影響が及ぶ前に修正されれていれば、成立とすることもあり得ます(影響を受けた選手には謝りますよ)。ワールドカップで地図を間違えて渡してしまったため当該選手は一度スタートに戻り、再レースで成績が確定したという例もあります。先に地図を見ているから公正でなくなったんで不成立という話にはなりませんでした。再スタートは選手にも不利になりますからね。もちろん他の選手が提訴することもできますが、彼らも自分の成績がなくなることを考えたら(実際に自分のレースにかかわっているわけでもないので)まあやらないでしょうね。(実際にあったかどうかは知りません)

蛇足ですが、一部の区間を取り去って成績をつけることは明確な競技規則違反です。これをしなければいけない事態は世界選手権でも確実に不成立になります。
posted by べん at 20:29| Comment(0) | オピニオン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月19日

公認大会のあり方を考えるWGパブリックコメント

JOAのパブリックコメント募集の応募を行いました。パブリックコメント(吉田).pdf
posted by べん at 17:20| Comment(0) | オピニオン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月04日

競技規則はどうあるべきか

全日本スプリント以降、規則の解釈について、さまざまな場所で、様々な意見が出た。その中で一JOAアドバイザーとして、規則とは何か、どう扱うべきかについて意見を伺ったり、IOFの競技規則の日本語訳のチェックを行い、日本の規則との食い違いなどを調べたりしてきた。その作業が終了し、競技委員会に意見を付託したので、ここで規則の在り方について私見を述べたいと思う。

オリエンテーリングを正しく理解し、実施するということに限ればそれを保証しているのは、競技規則全体でなくその付録である「コース設定の原則」である。その序文には以下の記載がある。
1. 序文
1.1 目的

これらの原則は、オリエンテーリングというスポーツの競技において公平を保証し、その独自の特性を維持するために、にフット・オリエンテーリングのコース・プランニングのための一般標準を確立することを、狙いとしている。

1.2 これらの原則の適用

すべての国際フット・オリエンテーリング競技会のコースは、これらの原則にしたがって設計されなくてはならない。これらの原則は、それ以外のオリエンテーリング競技会のプランニングのための一般ガイドラインとしても役立てられるべきだ。「オリエンテーリング」という用語は、文中では特に「フット・オリエンテーリング」を意味している。

JOAのガイドラインの付表1によると「コース設定の原則」はプランナーとイベントアドバイザだけが読めばいいような扱いであるが、これはオリエンテーリングを正しく理解するためにまず読んでほしいもので、規則ななぜそうなっているかを正しく理解するために必要なものである。
「コース設定の原則」に従い、「地図図式規定」に準じた地図を提供することでオリエンテーリングを正しく伝えることは十分可能である。

さて、では競技規則はなぜ必要かということであれば、これはオリエンテーリングを競技として成り立たせるためのものであって、主な目的は競技の公正性の担保である。そのことにより、オリエンテーリングは一つ競技スポーツとして認められるのである。
実際、IOF規則はすべてのオリエンテーリングイベントに適用されているわけではない。規則に曰く、

2.1.IOF規則 (rules) は、付録も含めて、世界オリエンテーリング選手権、オリエンテーリング・ワールドカップ、ジュニア世界オリエンテーリング選手権、世界マスターズ・オリエンテーリング選手権、地域オリエンテーリング選手権およびIOF世界ランキング競技会のW21・M21エリート・クラスに適用される。項番の前に競技会の省略形がついていない規則は、これらすべての競技会で有効である。1つか複数のある競技会でのみ有効な規則は、項番の横の縁に特定の省略形が印としてつけてある。そのような特定の規則は、それと矛盾する一般規則より優先する。

 もちろん実際の大会運営においては、ここに記載されていることを採用するのが妥当な場合も多く、

2.3.各国における規則は、IOF規則を基本にするよう推奨する。
 となっている。一般の大会では、すべての規則を適用すると、普及面や、運営者や参加者にとっての手軽さ、楽しみを制限してしまうことにもなる(例えば、初級者などはどんなコースかあらかじめわかってからの方が安心して参加できるであろうし、初心者にはレース地図で説明したほうがわかりやすい。安全面を考えれば運営者が助言したほうがいい場面もあるであろう)。競技性を追求するのか、楽しみを全面に押し出すのか、普及を主にするのかなどそれぞれのイベントの性格により、規則を利用するべきであろう。また、公正さを維持するという目的を知っていれば、他の方法をとることも可能である。もちろん、競技性を追求した大会であるなら、規則に準拠するのは必須である。

 今の日本の競技規則の最大の問題はその適用範囲にある。規則に曰く、

2.1 本規則は、国内における競技会に適用されるとともに、競技に関する諸規則の基本となるものである。
2.2 本規則でいう競技会とは、JOA主催大会、JOA加盟都道府県協会もしくは団体(以下正会員という)の主催大会、および正会員に所属するクラブ等の団体、その他JOAが開催を認めた団体が主催する大会をいう。
競技会のうち『公認大会開催に関する規則』にしたがって開催される大会を公認大会という。

この項目があることで、JOAの正会員に所属するクラブが行う大会およびその全クラスに規則が適用されてしまう。競技的なEクラスやAクラスと普及的なB、C、Nクラスでは対応が異なって当たり前である。しかし、生真面目に規則を守ろうとすれば非常識な対応になることもあり得るし、また運営者も大会が運営しづらくなる。大会を運営しているとこうしたジレンマを感じることは多いのではないだろうか?
 規則を必要な大会およびクラスにのみ限定し、規則の呪縛をなくすことで、より寛容で参加しやすい大会を増やすことができるように思う。そういった意味では現実的には競技規則の適用は公認大会のEAクラスのみに限定するのが妥当と思われるがいかがだろうか?
(個人的にはEクラス及びその参加の条件となるクラスで良いと思う。)
い。規則の文言に左右されるのではなく、原則的な考え方にのっとっているか、そのイベントの目的に見合っているかによって柔軟に対応するべきだというのが根本的な考えである。
運営を容易にするために原則から乖離するなら、乖離しないでできる方法を提案するし、原則にのっとっていれば、規則から逸脱も許容する(ただそれが競技性の高い大会であれば事前の周知を確実に行う)ということだ。

「コース設定の原則」でオリエンテーリングを理解し、「競技規則」を適度に利用して競技の公正性を担保し、「実施基準」で競技性の高い大会で規則が遵守されるように大会の実施方法を標準化するととらえるとわかりやすいと思うし、そういうふうになってほしく思う。

 JOAの規則は諸先輩たちの努力により作られたもので、内容も貴重なものであり、そのおかげで私たちがオリエンテーリングを楽しむことができているということは紛れもない事実である。しかし、国際ルールの変化、規則に対する選手の考え方の変化に対応する中で、原則から乖離したり、整合性がなくなっている部分もある。この辺りで、一度全体を見直した方が良いと思うがいかがであろうか?
posted by べん at 17:49| Comment(0) | オピニオン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする