2015年08月22日

国際交流を

8月14日〜20日の1週間、香港のジュニアチームが日本を訪れました。
日本から海外に行くのでなく、海外から来てもらうことも日本のオリエンテーリングが国際標準を維持するためにも重要なことだと思います。日本にいるとヨーロッパのテレインに憧れるかもしれませんが、アジアにとってみれば日本のテレインのバリエーションは垂涎ものです。全日本大会の校でも述べましたが、場さえ用意すればアジアからの参加は十分見込めると思います。

 さて、香港チームのスケジュールは以下のようでした。トータスジュニアの合宿参加で3日は埋まりますが、1週間の遠征で、合宿の3日だけというのはさびしいものがあります。今回はKOLCの小泉君のご協力と私の手配で1週間で5日のオリエンテーリングを経験してもらうことができました。
すけ.jpg
ただ、個人の努力で毎回用意するというのは大変です。今回は自分でイベントを企画したため、終盤のアテンドができずに苦労しました。

と思っていたら、もっといい機会があるじゃないかと気が付いたので忘れないように書いておきます。
そうそう、東大と早大のあれです。
9日で6レース、安価、しかも多彩なテレインを経験できる。さらに東京に泊まればばすべて日帰りで参加可能!このコンテンツを利用しない手はないですよ。
 ましてや学生さん、オリエンテーリングにはさほど身は入れないけれども、イベントには興味があるというクラブ員はぜったいいるでしょう。どうですか、このイベント国際交流に昇華しませんか?
 競技性?いいんです。このままで十分。本来オリエンテーリングは楽しむものです。英語?いえいえ、オリエンティアは時間と場所さえわかればやり方は万国共通ですからなんとかなります。外国人が来るからといって構える必要はありません。ほんのちょっとの英語の案内があればじゅうぶんです。
 個人的にはアジアの友人にはこのイベント是非紹介したいと思います。
 走り書きですが、手書きの要項をつくってみました。結構わくわくしますよ。img002.jpg
ちなみに来年は台湾でのアジア選手権がありますので難しいかもしれませんが、うまくリンクさせれば思いのほかおおきな果実になるかもしれません。
posted by べん at 20:18| Comment(0) | オピニオン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月31日

資格制度

さて最後の宿題をやってしまいましょう。
1.制度の成り立ちと、問題点
現在JOAが認定している資格は次の4つ。トレイルOについては知識がないので省きます。
インストラクタ
ディレクタ1級、2級
コントローラ

指導者の定義は(JOA認定指導者規定より)
第5条 認定指導者は、オリエンテーリングに対する理解と指導力の向上に努めるとともに、指導者の種別により、次の能力を維持すべく努力しなければならない。
(1)インストラクタは、オリエンテーリングに関する基礎知識・技能を有し、オリエンテーリングの指導ができること。
(2)ディレクタ2級はオリエンテーリング指導に関する基礎知識・技能を有し、地域のスポーツクラブや教室等においてオリエンテーリングの指導ができること。
(3)ディレクタ1級はオリエンテーリング指導に関する専門知識・技能および指導力を有し、指導者の育成指導ができるほか、地域のスポーツクラブの育成・運営等の指導および競技会等の企画運営ができること。

受講資格については以下。
第8条 I 講習会の受講資格は、受講年度の4月1日現在、満18歳以上の者で、オリエンテーリングの経験を有する者とする
2 D 講習会の受講資格は、指導者の種別ごとに次の通りとする。
(1)ディレクタ2級 インストラクタ資格を有するもの
(2)ディレクタ1級 受講年度の4月1日現在、ディレクタ2級資格取得後、満2年以上の活動経験を有する者。

コントローラの定義は(コントローラの規定にはなかったので競技規則より)
27.2 大会コントローラの主たる任務は、競技規則が遵守されていることを確認することである。
競技規則を逸脱する必要のある場合は、大会コントローラが可否を判断し、事前にJOA
へ報告するとともに競技者に公表しなければならない。

しかして、コントローラの受講資格は

7.1 講習会の受講資格は、次のいずれかに該当する者とする。
(1) オリエンテーリング・ディレクタ1 級または2 級の資格を有している者
(2) コントローラまたは准コントローラの資格を有している者
(3) オリエンテーリングの経験及び大会運営の経験が豊富であり、所属する都道府県協
会から推薦を受けた者

となっています。

さて資格取得者の活躍の場としては(公認大会開催に関する規則より)
3.2 要 件
公認大会は、JOA が認めた年度毎の公認大会開催計画によって開催される。
公認大会を開催するにあたり、以下の条件を満たさなければならない。
- 運営責任者および競技部門の主要部にオリエンテーリング・ディレクタを配置
すること。
- 運営とは独立した大会コントローラを配置すること。大会コントローラはJOA
にコントローラ登録されていることが望ましい。
- カテゴリA においては、普及を目的とするフィットネスO を併設することが
望ましい。

さてここまででの疑問。
競技会運営ができるのはディレクタ1級じゃないの?
公認大会のコントローラは認定コントローラでなくてもいいんだ?
ディレクタ2級が地域クラブや教室での指導ならインストラクタはどこで指導すればいいの?
一応ヒエラルキーとしては、制度上
コントローラ>ディレクタ>インストラクタになっているようだけど、ディレクタでなくてもコントローラになれる道がある。

 本当に良くわからないのがこれらの資格です。私は人に意見を言えるようにとりあえず全部取ろうと思ったのですが、ディレクタ2級を取ろうと思って困ったのは、講習会が非常に少ない事とレク協会の共通科目というものがわからないといことでした。協会のホームページにいっても何のことかわからないし、JOA関係者にきいても返事がなかったので、あきらめました。本当に資格者を増やそうと思っているのでしょうか?
 コントローラ講習会で一時コントローラをとったのですが(これを受けないと資格を失うよという警告は全く来なかったので、気が付いたらなくなっていました。せっかくとったのにね。)、インストラクタ講習会で同時にコントローラの資格もとれるというものでした。資格ってなんなんだろうって思いましたよ。

 まあとにかく私が思うに、資格制度はすでにわけがわからなくなっているし、資格を取った人の働くフィールドもないのでこの制度自体が破たんしています。
 ナビゲーションインストラクタなんてわけのわからない資格を作る前に(これはもはやオリエンテーリングでないのでなぜJOAがやるのか全く理解できません。理由をちゃんと説明することが必要ではないですか?)本来の資格制度を整理するのが先だと思います。

2.制度整理の方向
 オリエンテーリングの事をちゃんと知っている人を多く作り、オリエンテーリングが正しく行われていくことが資格制度の目的だと思いますので、それにのっとって考えましょう。
 大きな問題は競技指導者と運営管理者が混在している事です。まずはそれを明確に分けましょう。 
 @競技指導者 
指導者はまず初心者指導、ジュニア+中級者指導者、上級者指導者の3つに分けます。便宜上、インストラクタ、コーチ、A級コーチとします。
 指導対象は、インストラクタは初心者、コーチは初心者+競技者、A級コーチは初心者+競技者+エリートとします。資格としては、インストラクタは学校やイベントで初心者を指導できること、コーチはクラブのコーチとして活動できること(各クラブに必ず一人資格者がいるようにする。指導者がいないクラブはクラブとして認定しない。これは学連に是非先陣をきっていただきたい。)A級コーチは各年代代表のコーチ、各都道府県代表のコーチができること(各協会に必ず一人資格者がいるようにする。)
 厳しいようですがこれぐらいやらないと、オリエンテーリングというスポーツを正しく普及できません。()内は5年程度の猶予期間を設け、その間に指導者育成をすすめます。A
級コーチに関して各県1名は受講費を無料にするなどの施策も当然必要です。
 A運営管理者
 ルールに則った競技会を行う、また渉外問題を起こさずにイベントを行う上で絶対に必要な資格です。但し、現行でもディレクタの講義を受ければコントローラ業務はできるはずなので、ここは統合しましょう。
 便宜上 運営管理者2級、運営管理者1級とします。
 運営管理者2級はローカル大会の運営ができる資格、1級は公認大会もしくは300人(例えばです)以上の規模の運営ができること。とし、1級は公認大会のコントローラもできるとします。
 B共通科目
 両者の共通科目を、競技規則、オリエンテーリング概論、基礎技術、地図表記などとし、共通科目の講義を積極的に行い。他の資格も取りやすくする。
Cテキスト
 テキストを作り、ウエブ上で一般の人が見られるようにしましょう。講習時間の短縮にもつながります。講習時の時間短縮になるし、実技に時間を費やせます。
 D登録料
 登録料はいくつ資格をとっても一律とします。資格者を増やすことが前提なので、登録にメリットが出た段階で再度検討します。
 Dレク協会との関係
 まずはレク協会との関係を継続するメリットを再検討しましょう。体育協会と関連させた方がいいのではないですか?運営管理者にはレク協会との関係をつくることは有用なのかもしれませんが資格を取る人にとっては煩雑なだけです。もし続けるとしてもできるだけわかりやすくしてほしいです。

なんとかしましょう。できるだけはやく。

posted by べん at 05:49| Comment(2) | オピニオン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月30日

普及を考える

お約束の第二弾です。あと資格制度についてはまた後日。
わかっていてやってない部分については自分にも責任があるので言いづらいですが、
普及が進まないのは普及の方策が間違っているからということにつきます。
 大会などのイベントを広報して普及するというのはあまり効果がありません。大人向けの普及もあまり効果がありません。これまでの結果を見ればそれは明らかです。
1.学校教育に入り込む
 学校教育の中で触れる機会を作らない限り、普及は高校や大学のクラブにおんぶにだっこしか手がありません。小学生の時にその面白さに触れる機会があればイベントへの参加のハードルも低くなります。
 以下はO-Academyの講師であるヨラン・アンダーソン氏が学校教育の中で行うオリエンテーリングの指導用に作った冊子です。スエーデンでは学校教育のなかにオリエンテーリングをする機会はありますが、実際ちゃんと教えられる人は多くなく、オリエンテーリング人口は減りつつあります。そのために指導書を作ったようです。普及に悩んでいるのは日本だけではありません。スエーデンでさえそうです。この冊子は自分でダウンロードして読む分には無料なので(印刷して販売してはいけません。)まあ読んでみてください。
http://np.netpublicator.com/netpublication/n91829191
 まってね。日本では授業もないので無理と言わないで。この中で書かれているグーグルマップから、自分の街、自分の後者へと拡大し、校舎周辺を地図化する流れは社会の授業とマッチするし、その地図をどう使うかと発展させ、校舎周辺でオリエンテーリングを行うというのは総合の課題としても十分面白い物だと思います。
 JOAは(JOAでなくてもいいんですけど)小学校教育、社会科教育に携わっている方と連携して、まずは、2時間程度の授業計画を作るべきですね。これとは別に自然の家で行われるような体験にも一定の指導書を作る。
 土曜講座をやっているような市町村では積極的にそれに参加して学校−パーク−里山と進めるプログラムだって可能でしょう。
 さあそれができたところで次は誰が教えるのとも言わないで。
 インストラクタがいるじゃないですか?今はインストラクタを取ったところで活動のしようがないのが現状です。本来資格をとったならそれが使える環境が無ければ意味がないでしょう。もともとインストラクタは初心者指導用の資格(だそうです)です。せっかく2日間の講座を行うのですから、あまり役に立たないことは教えず、学校や施設周辺でできるスクールOの指導のカリキュラムを実際にできるところまで持って行く指導に切り替えるべきです。(簡単な地図作成の単位も入れる。)
 JOAは対外的にそういう出前講座をやっている事をアピールする。依頼があれば近くのインストラクタを派遣する。講座の実施をインストラクタの更新の材料とする等、インストラクタと実際の指導場面のマッチングを進めましょう。
posted by べん at 03:44| Comment(2) | オピニオン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする