2014年09月23日

東京都選手権

  スプリントやパークならまだしも、フォレストのオリエンテーリングで高校生と中学生を同じコースにするのは止めましょう。
  Ocadでコース設定、自前で印刷が可能なのですから、昔と違ってコースを減らす必要性もあまりないのです。中学生と高校生では技術課題も違うし、体力もちがいます。
   これでは中学生に大学受験の問題をやらせて序列をつけている様なものです。

  ましてや  年代別のBクラスがないのですから、始めて間もない競技者にいたずらにつらい思いをさせない配慮は絶対に必要です。

  年少クラスのコース設定にこそ、細心の注意が必要です。それをしていかなければ、競技人口は絶対に増えていきません。

  どうしても同じコースにする必要があるなら、レベルは下位のクラスに合わせましょう。

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2014年08月09日

動機づけ

成功する競技者が、そのスポーツを行う動機はそのスポーツそのものにあり、自分の内から生まれるものである。内なる動機のないところに成功はない。それがなければ単調な繰り返し練習にはとても耐えられないからである。

香港コーチングクリニックの講師であるヨランが書いた文書に以下のようなものがある。

「競技志向型のオリエンティアもまたこのスポーツを楽しむが、結果よりむしろ同じスポーツを楽しむ仲間との関係をつくることにより興味があるオリエンティア達とは違った振る舞いをする。
彼らは競技会に関連する方法で一生懸命練習し、準備にたくさんの時間を費やし、最善を尽くすための助けになるどんな些細な情報でも求め続けるのである。」

楽しいから一緒にやろうよという言葉や、私も行くから一緒に行こうよという言葉は、大学のクラブの勧誘ではいいかもしれないが、世界大会に誘う言葉としては全く不適切である。
特に競技に興味を持ちだした大事な時期の若手にそういう誘導を行えば、彼らは競技そのものでなく、仲間づくりへの動機づけを助長され、競技への真摯な態度をスポイルされる。そうして育った選手は同じメッセージを次の選手に発信することとなる。それではハードなトレーニングを続けるのは不可能であり、そんなメンタリティでは本番で良い結果を残すことはできない。
世界大会へのハードルは近年とても低くなってしまった。毎年のように多くの選手が日本代表を名乗り世界大会に参加する。オリエンテーリングを初めて1年2年の選手が、大した努力も経験しないまま、少なくともその年代では最高の舞台に立ってしまう。そんな状況で努力を続けるモチベーションは高まるのであろうか?
もちろん、選手に罪はない。チャンスがあれば出たいと思うのは当然のことである。若手に経験をさせること自体は大事である。しかしその場合組織がもっとも重要視すべきは結果でなく、その経験をいかにトレーニングへの動機に転換させるかである。実際に競技をするのは組織でなく、選手だからだ。
選手は日本代表という位置を与えられれば、その責任感で頑張るかもしれない。みんなから賞賛されもっとやりたいと思うかもしれない。しかしそれらは外からの動機であり、大会で(ほぼ当然のように)痛い目にあったり、時期が過ぎてしまえばすぐしぼんでしまうものだ。結果ではなく、もっとうまくコントロールにたどり着けたら楽しいだろうな、とかもっと速く強く走れたら楽しいだろうな、このコントロールはうまくいったからこれをすべてのコントロールでやるにはどうしたらいいだろうか?とかそういったことに目を向けさせればおのずと彼らは努力し、成長していくであろう。
こうした動機さえ持っていれば受験や就職活動・卒業による引退で一時期離れようが、いずれオリエンテーリングに戻ってくる。オリエンテーリングはそれだけ楽しいのである。

 コーチの仕事は選手が最高のパフォーマンスを行う助けをすることである。
オリエンテーリングにおいてはその本質は大会時に作戦を考えたり、アドバイスを与えたり、良い環境を整えることではない。なぜなら、オリエンテーリングは本質的に個人のスポーツであり、競技においても練習においてもほとんどの判断を自分で行う必要があるからだ。選手はどんな悪条件でも自分の力をだせるためにハードなトレーニングを継続しなければならない。それを支えるための動機を如何に生み出し維持させるかが、コーチに要求されるもっとも重要な仕事なのである。
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2014年07月20日

オリエンティアの目標

オリエンテーリングを競技として行う人たちの共通の目標は何でしょう。
世界選手権でチャンピオンになること?インカレで優勝すること?
それでは限られた人の目標になってしまいます。
オリエンテーリングを続けている人すべてが持てる目標、それがあるからいくつになっても続けられる目標。それは何でしょう?

ヨラン・アンダーソンのコーチングのテキストでは英語一言ですべてのコントロールをspikeするとなっていますが、日本語では一言で表すのは難しい。まだるっこしくなってしまいますが、あえて表現すると、すべてのコントロールをできる限り自分の出せる最大級のスピードで流れるように通過してゴールするということです。

私もいまだかつてその域に到達したことはありません。もちろんそれに近い経験はありますが。いくつになってもそれを目標にスタートレーンに立てば、常にオリエンテーリングはチャレンジングで面白いものとなります。

コーチングテキストの中ではゴルフ界での言葉がいくつか引用されています。その中に54という数字があります。何だかわかりますか?
72-18=54、すなわち18ホールですべてバーディーをとったスコアです。それは無理だろうというかもしれません。でも一つならとれるでしょ?じゃあ2ホールは?そうしていけば18だって可能でしょう。54を目指すことで、競技は人との戦いでなく、自分との戦いになります。そして得られるのは自分の達成感です。大会の成績(順位)というのは他の人が評価する結果にすぎません。

さあ、選手たちはどれだけ54に近づけるでしょうか?ゆっくり歩きながらではバーディーにはなりません。ただ思い切り振り切るだけではやはりバーディーはとれません。自分のもてる技術と体力を生かせるプランニングを持って勇敢にコントロールに向かいましょう。
ボギーを打ったら過去のことです。もちろん54にはなりませんが、54に近づくように頭を切り替えることです。打ったボギーは取り返せません。トータルでいくつになるかではなくて、次のホールでバーディーを取ることに集中しましょう。
トータルタイムで考えるのではなく、次のコントロールをいかにspikeするかを考えましょう。そうすればミスは過去のものとなり、それなりの結果はついてきます。そしてそれが今の実力であり、さらに高みを目指すためのスタートラインになります。
posted by べん at 17:52| Comment(0) | オピニオン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする