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2018年08月29日

香港キャンプモデルコース

香港ジュニアユースキャンプが無事終了しました。
インターハイでの結果を見るとこの1週間で良くこちらのテレインに対応したものだとびっくりしています。
さて、3日目に行ったモデルレースのコースを公開します。
今回の参加者は中学生14人+20歳2人で、技術的には3−6のレベルでコースを提供することが求められます。
レベルを変えるどうしてもコントロールが増えるのですが、少人数運営+複数日トレーニングということで、できるだけコントロールを減らしたい。そこで難しいコントロールでもコースの組み方で技術相当の課題にもっていく工夫をしてコースを込みました。もちろん給水も必須です。
毘沙門山23(2).All.jpg
毘沙門山23(2).S.jpg
毘沙門山23(2).M.jpg毘沙門山23(2).L.jpg


レベル2−3のコントロールは37,41,36の3つ、5-6用は32,35,42,44,39で半数をレベル4のコントロールで組みました。
まずざっとコースの流れを決め、参加者のプロフィールとコース希望を参考に机上で2回ほど修正、現地確認をして(主に可能度と道、視認性の確認)コースを決めました。
参加人数が少ないので、とんでもない方向にいって一人になるリスクをさけるために全体の流れは同じにしてあります。少人数のイベントでは流れや区域を絞ることで捜索の範囲を絞ることをお勧めします。
初級者に現在地を把握させて安心させるために37は必須のコントロールです。上級者になると分岐は簡単にわかると思ってしまうのためコントロール数を減らそうとするとついつい省きたくなりますが、これがないと次の34のコントロールが非常に難しいものになってしまいます。38も初級者には難しすぎるように見えますが、給水所を置くことで37と同じ効果を狙っています。もちろんコントロールを置いてもいいですが、レッグの中間でチェックポイントとして位置を把握する経験をしてほしくてあえてコントロールを置きませんでした。
38のコントロールはこぶの南の根元になっており上からのアタックなのでSクラスの参加者には容易に見えるようになっています。一方でM.Lクラスのレッグ方向からはすぐ見えないようになっています。

同じコントロールでもレッグの配置、置く位置などで、簡単にもなり、難しくもなりえます。コントロールを減らす際にはこうした工夫もしてみてください。

マススタートのほうも人数が少なくすぐ割れてしまうことが予想されたので、最初のコントロールで正しい方向を選ぶ課題を入れました。このテレインは谷が非常に険しいことが下見でわかったのでで一番体力のないクラスは谷越えの手前で引き返すように修正しました。ベテランクラスのコースでもこうした配慮は必要ですね。

マススタートでも全体のタイムがそろい終盤で合流するように全体の流れを決めてあります。マススタートのいいところは練習時間の短縮ができ、撤収時間が読めるところにもあります。

不動の北23.relay11.jpg不動の北23.relay21.jpg不動の北23.relay31.jpg

この日はレース形式を2本やるということで、暑さも考えて最初のフィニッシュから公園までは車輸送とし、昼は1時間半以上の休憩をとっています。
小百川さくら公園は東屋、トイレもあり、近くに川も流れていて十分に休息ができてリフレッシュしてもう1本走れたのは良かったです。

よろしかったら、このメニューやってみてください。日帰り練習会で十分楽しめますよ。(もちろん届け出は出して地図は購入してくださいね)

毘沙門山の植生もちょこっと直しておきました。香港キャンプの記録はラップセンターにあげてもらっています。






posted by べん at 15:08| Comment(0) | 知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月28日

クラス分けと難易度

 ストックホルム行きの列車が大幅に遅れているのでオーリンゲンのコースの難易度分けと全日本の難易度分けについて書いてみます。
難易度については8段階のカラーシステムが使われています。日本の技術教本では多少異なる部分がありますので1-6のレベル分けで表していますが、基本は同じです。拙い訳ですがご覧ください。
 
原文はこちらから
http://www.oringen.se/213/english/hoga-kusten-2018/competition/difficulty.html


コースは明確でつながった道や太い歩道、建物や開けた土地がある場所に組まれる。
緑コースのコントロールはハンドレイルの上にあり、競技者が正しいルートをたどれる安心感を与えられるものでなければならない。コントトールの特徴物は道の曲がりや分岐、電波塔、建物など明確なものである。

テレインは緑とおなじである。白コースのコントロールはレッグの終わり次のコントロールへの始まりとして明確に置かれなければならない。したがって特徴物はわかりやすく確実にそれとわかるものでなくてはならない。コントロールの特徴物は、岩や崖、柵などにも置かれる。
黄色
テレインは少し難しくなるものの走行性と視認性は確保されなければならない。
つながった道、歩道、柵、水路、開けた土地などがないといけない。コントロールの特徴物は少し難しくなり、とても明確な丘の上などにある。しかし明確なアタックポイントと背後にわかりやすいキャッチングフィーチャーがないといけない。
オレンジ
オレンジと赤のテレインははなだらかな丘と走りやすい森からなる。耕作地もあったほうが良い。テレインの細部は明瞭でなければいけない。これまでのクラスからすると難しい特徴物が使われる。広い沢や明瞭な尾根、丘、崖などである。コントロールの近く200m以内に明瞭な特徴物があり、背後にはわかりやすいキャッチングフィーチャーが必要である。

オレンジと難易度は変わらないがすべてのテレインが使われる。
パープル
すべてのタイプのテレインが使われるが、体力的に非常に厳しい場所は避けられる。すべてのタイプの特徴物が使用される。このレベルではプランニング技術、安全で速いルートを選ぶ能力、後方にわかりやすいキャッチングフィーチャーがない状況でコントロールを見つける能力が求められる。

難易度はいかなるオリエンティアも楽しめるように技術の高いオリエンティア向けである。
ち密であったり、小さな地形的な特徴物が使用される

難易度は青と同じだがすべてのタイプのテレインが使われる。

オーリンゲンの難易度分けをざっと書いてみると。
緑:初心者、学校の授業クラス
白:10
黄色:11-12
オレンジ:13-14
パープル:15-16
黒:18-65
青:70-
エリートも黒で難易度に変わりはありません。

各年代にショートコースがあって、21以上はショートコースの難易度は一般と同じですが、20以下のショートコースは難易度が1ランク下がっています。

21以上はレクリエーションコースがあり、難易度はオレンジと赤(技術的には同じでテレインの質が異なるだけ)
となっています。

日本の難易度はどうかというと、実はJOAには規定がありません。
ここ2年の全日本で私が行っている難易度分けは以下です。
ちゃんと議論してもラテはやく組織として決めてもらえるといいのですがね。

10: 1(緑レベル)
N、12、15B:2(白:易しめ)
15、18B、C:3(黄色)
18、20B、B:4(赤、年配Bはオレンジ)
20:5(パープル:易しめ)
21−65:6(黒:易しめ)
70−:6(青:易しめ)
エリートも黒です。(Aと同じです)

若年層がかなり易しいですね。一つは層が薄いことと、経験が少ないこと、そしてテレインがきつく見通しが悪いので安全性確保の為にそうしています。(今年の椛の湖は見通しがいいので若干むずかしめに設定しました。)
ただ日本には飛び級ルールがありますので経験豊富であれば1ランク上に出場できます。
そのルールを生かした形で易しめの設定をしたということもあります。

全体的にも難度が抑えられているのは、2つの理由があります。
ひとつは、テレインの制限によって黒や青に使えるコントロール設定がやりにくいこと。
もう一つはあえて難しいコントロールにすると(日本では藪の中とか斜面に置くしかないですね。藪の中でもコントロールフラグが埋まらないようコントロールの周りだけ草を刈るということで対応できるかと思います。)制限時間外が続出する、トリッキーだと怒られるおそれがあります。

だから実は日本の多くのコースがこちらでいうパープルどまりです。
それで何が起こるかというと、難しいところでしっかり止まって読むとか、アタックで慎重にやるとかいった習慣が付きません。それで海外ではミスが減らないことになります。
世界で通用する習慣をつけるのはこの難易度設定では難しいと思います。

だから難しくしろと一概には言えません。現状で安全を確保したうえで皆が楽しむ大会をやるのか世界標準を目指すのかによって異なります。
いずれにしろこれは個人の考えでなくてJOAでどの方向に持っていくかしっかり議論して必要があります。
難易度の設定やクラス分けは、競技の根本的な問題ですので、いくらでもご協力したいと思いますがなかなか機会をもらえないのが残念です。
posted by べん at 18:20| Comment(0) | 知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月07日

香港ジュニアキャンプ メンター募集

8月20−26日に日光で香港ジュニアユースキャンプを行います。
詳細は以下
Training camp for Honkong youth team 2018(宣伝用).pdf

つきましてはジュニア選手と一緒にオリエンテーリングをやって助言してくれる方を1-2名募集します。
現在のところコーチとして吉田、小泉さん、メンターとして稲毛さんが協力してくれることになっています。

20−22の宿泊(一泊2食、21日朝からでも可)、交通費を支給します。宿泊日、人数により予算の範囲内で謝礼もだせるかと思います。

条件としては
@車を出せること(レンタカーを借りても全部は出せません。交通費は往復8000円を上限とします)
A21−23日連続して参加できること
Bコントロールの設置撤収ができること
です。
車が運転できて経験1年以上、Aクラスが走れる程度なら対応できるかと思います。あとは中高生の選手との交流を楽しめる人を希望します。英語は地図を指さして話ができるレベルなら何とかなります。男女問いません。小泉さんや稲毛さんとお話しできるチャンスでもあります。
参加者はW14が3名、W16 が2名、M14 が6名、M16が1名、M20が2名です。

興味がある方は7月14日までに以下にご連絡ください。サブジェクトはジュニアキャンプメンターとしてください。
yoshitut■@gmail.com(■→@)

日本人の合宿参加受け入れは行いませんが、ジュニアの練習参加は考慮しようと思いますので、ご相談ください。
posted by べん at 15:02| Comment(0) | 知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする