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2017年03月12日

プレ全日本コースコントロール

プレ全日本大会へのご参加ありがとうございました。
今回はコース監修ということで運営に参加させてもらいました。

 下は全体ウイニング調整で用いたシートです。(黄色のクラスはワールドマスターズの年齢別速度比率です。他のクラスは経験上の値を入れているにすぎません。)本来はルート距離で計算するところですが今回はほんとうに時間がなかったのでレッグ距離で計算しています。(ミドルかつ矢板なのでそれでもいいと判断しました。)
ウイニング検討プレ全日本.pdf
 マスターズクラスは年齢層の高い方が相対的に速いことがわかります。ただ若い年齢層は対象者が21Aなどに出ていることなどもあり、単純には比較できません。
21A以上は技術的に変わりがないというのが基本です。若干身体的なことを考えて配慮はしても、高齢者クラスも21Eクラスも同じような丁寧さでに技術課題に配慮したコースを組まなければいけないと思います。同じ参加費を払っていただいているのですから。

 エリートもレベル6なので技術課題は一緒です。じゃあ21Aと21Eは何が違うかというと参加者層が違うだけです。そのため速度比率を高くしています。エリートを走る意味は技術的に難しいコースを走ることではなくてトップ選手と競う機会を持つということです。

 20Aはレベル5、18Aはレベル4、15AおよびBはレベル3で設定しています。(レベルについては技術教本をご参照ください)
 そのレベルでほぼミスなく走れるのであれば年齢区分のひとつ上のコースにチャレンジするのもいいでしょう。実際今回は18Aのクラスでウイニングを出すべき選手がこぞって20Aに出たため18Aのウイニングが遅くなっていますが、これはいたしかたありません。その年齢のトップクラスが走るという前提でコースを組まなければ安定したコースコントロールはできませんし、ミス率が10を超えるような選手を前提ではタイムは予測できるわけはありません。
 今回は主催者のたっての要望で、W21AとW20Aを同じコースとしましたが、ご覧のとおり無理があります。レベル6のコースですので、W20Aはミス率が異常に高いレースとなってしまいました。一方その危険性を予測していたためW21Aとしては短めのコースを組んでしまったのでW21Aの選手がオリエンテーリングを楽しむ時間を5分削ってしまいました。やはりレベルの異なるクラスの統合はいけません。

 全日本大会でも以上のような方針でコースを組みます。すべての年齢の参加者に競技の楽しみとチャレンジの機会を提供するコースコントロールを行います。シニアのAクラスは技術的課題は一緒ですので、どうしても長い時間走りたいと思わなければ年齢クラスにでていただきたいなあと思います。他の人と競うのも楽しいですが、ウイニングタイムにどれだけ近づけるかに向けて練習していくのはいかがでしょうか?

 すべての参加者に競技の楽しみとチャレンジを提供するという意味ではもう一つ解決しなけれないけないことがあります。年齢層の高いクラスには、レベル6を走るかそれよりもかなり技術レベルの低い(もしくは課題がわからない)Bコースを走るしか選択肢がありません。やこれでは気軽に地形によるナビゲーションを楽しみたい、もしくは上達のステップになるコースに出場したいという方には出るクラスがありません。レベル4の課題がクリアできなければ上級者クラスはまともに走れませんので、せめてレベル4のコースを提供したいのですが、道だけの初心者クラスからいきなり地形を中心としたレベル4ではハードルが高すぎます。ここを解決することが参加者増、維持のための重要な施策だと思います。品ぞろえは重要です。
 まずその手始めとして、全日本では、Bクラスとしてレベル3とレベル4の2つのコースを選べるように提案をしていきたいと思っていますので、かつてオリエンテーリングをやっていて、簡単なクラスはつまらないけどいまさらAクラスは走れないからなあと思っている方にも是非声をかけておいていただけたらと思います。
 



posted by べん at 21:57| Comment(0) | 知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月07日

GW合宿のコース解説

5月4日のJOA合宿で提供したコースの解説をしておきます。
レベル4のコース
4コース解説.jpg
このコースは線状、面状特徴物としての道、植生、大きな地形を理解してそれをたどれる能力を持つ選手を対象としたコース。正置とアタックポイントの設定が適切に行えればまずミスの可能性は少ないコースです。タイムを分けるのはルートのうち安全に速く走れる部分を理解して集中力を切り替えられる力、そしてテレインでの走力そのものです。アタックポイントでしっかり止まれるかも重要です。
これが速い選手は基本がきっちりできているということです。簡単なコースなのにミスをしている選手はプランをちゃんとしていない。(地図上のどんな特徴物を使うべきか考えていない)止まるべきところで止まっていない、地図を正置していない。コンパスを見ていない。といったところでしょうか?
できていてなおかつ遅いというのであれば、判断と走りの遅さです。走りの遅さは走力そのものとためらいによる遅さ、不整地を走り慣れていない遅さがあるでしょう。(後者2つはテレインでのスピードトレーニングによってのみ改善可能です。)
このコースがちゃんと走れればあと今使っている特徴物以外に安心してたどれるもの、ぶつけられるものを増やしていけばいいので確実にのびていけるでしょう。
もちろんエリート選手ははやく走れて当たり前です。

レベル5のコース
5コース解説.jpg
コンパスでの直進はありますが比較的大きな地形的特徴物にぶつけるようになっています。
要はそこをどう見つけてどう速く確実にはいるかが大事になります。コントロール位置も比較的見やすい特徴物かそのそばに設定されているのでアタックポイントの設定は容易です。
このコースが苦手と思う場合はコンタマップなどでの練習を進めます。

レベル6のコース
6コース解説.jpg
目標とする特徴物が小さくなってきており、たどれる地形も分断されています。それを如何に見つけるかがポイントですが、半面地形の読めない選手には歩測とコンパスという手段があり、一概にこのコースのタイムが速いからと言って上級コースで成績がでるとは限りません。たまたま当たるということも往々にしてあります。もちろん外したときの代償も大きいです。このコースが遅い選手はコントロールピッキングやコリドアなどを練習するといいでしょう。
 またこのコースではレッグの特徴を強調しているだけなので実際のコースとは違いずっと同じリズムで走れるという易しさがあります。(ほぼコンパスをたよりに見て走っていることになったのではないでしょうか?)実際のコースはリズムやレッグの長さの変化が入ってきますので、メインとする技術もレッグごとに変わってきます。実際のコースは5のコースのいくつかのコントロールを6の要素が入ったものに変えたものをイメージすればばいいかもしれません。
posted by べん at 23:20| Comment(0) | 知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年10月03日

国際オリエンテーリングコーチ会議より

国際オリエンテーリングコーチ会議の記事をWORLD OF Oの記事からまとめている作業中。

スポーツにとって、エリート強化活動と競技の発展は別々ではなく、お互い補完しあい、ともに進んて行くものだということは間違いない。
これを別々に考えるのは非効率的だし、生産性にも欠ける。

記事の一部ををわかりやすいように加筆して引用すると、

 デンマーク、フランス、スイスは比較的クラブが弱く、選手が一緒に寝泊まりし、トレーニングを積むようなエリートトレーニングセンターを設立、それを中心に強化および競技の発展を探っている。チェコは同じような状況であるが、トレーニングセンターがないため、ナショナルチームが多くのトレーニングキャンプの実行に多大な責任を負っている。(予算は1000万程度あるが、ナショナルチームの仕事は日本と同じように雑務が多く、実際の指導ができずに苦労しているようだ。)スエーデンはたくさんのオリエンテーリングジムや大学を競技の発展の中心にもっていっている。ノルウエーはクラブのコーチの教育によりクラブを発展の基幹としようとしている。フィンランドはトレーニングセンターとクラブの育成をの両面からアプローチしている。

 さて日本はどこに基幹を置こうというのか?まずそれを決めることから個々の活動を始めるべきである。そうしないと各活動がリンクせず成功はおぼつかない。
 日本でトレーニングセンターを作っても(まあ予算的に無理だがもし作ったとしても)そこに入ってトレーニンフするには人生設計をしっかり考え、覚悟を決めなければならない。そんな選手は今日本にはほとんどいない。地域クラブを根幹とするのか?それはない。そんな機能をいまの地域クラブは持たない。可能性としては学生クラブと会員である都道府県協会だろう。
 問題はそこにどうアプローチしていくかだ。一つのヒントはノルウエー方式である。JOAが教育の場を設けて正しい知識、アプローチ法をちゃんと伝えていくことで学生クラブと協会を独り立ちさせてそこを基幹に日本のオリエンテーリングを発展させていく。そのためには手厚く指導するシステムを作り出さなくてはならない。
 そういう意味からすると、私が始めたJOAトレーニングは画期的なシステムであった。それがJOA合宿となり、年度が進むことで今年度はまったく異質なものとなってしまったが、本来はオリエンテーリングとは何かということをちゃんと学び、それを各クラブに持ち帰って活用してもらうということが目的であった。従ってその参加者は競技者にこだわるものではなかった。短期的な競技力の向上という実を刈り取るのが目的でなく、長期的に競技力を向上させるという種をまくための機会であったのだ。
 エリート競技も、協会の発展も同じだが、ものすごくエネルギーをもった人間が一人いても仕方がない。もし成功したとしてもそれは一時のものでしかない。ある程度のエネルギーをもった人間を(組織を)より多く作り出さなければ継続も大きな発展もないのである。
 
posted by べん at 11:29| Comment(0) | 知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする