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2016年04月03日

世界で戦うための目安

世界で戦える選手かどうか知りたいという人のために。
富士のテレインで、のぼりが規定通りに組まれたコースで走った時に男子がキロ6分半、女子がキロ8分で走れるかどうかは大きなポイントです。
私のレース結果を見る基準は毎年全く変わっていないです。(実は1992APOCから変わっていない)
それを達成できた選手はここ数年実は出ていません。
逆に言えばこの基準を達成できるようにトレーニングすることが実は世界への道でもあるのです。
やる気があれば日本にいながら十分に取り組める目標です。

本日の合宿のコースです。
0403.ML.jpg0403.M.jpg
来週どんなタイムで走ってくれるか楽しみです。
posted by べん at 20:38| Comment(0) | for ATHLETE | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月27日

必要なトレーニング

 さて海外大会の向けてのセレクションも近づいてきた、代表になれればそれでいいと思っている選手も中にはいるだろうが送りだす側としてはそうも言っていられない。経験することは大事なので、JWOC初参加の選手には目をつぶるとしても、2度3度と参加しようとする選手やWOC選手にはそれなりの努力をしてもらわないといけない。

トレーニング時間
先ず世界のトップ選手のトレーニング量について見てみよう。今年のコーチングカンファレンス使用からの引用となるが、トップ選手は総じて年間400〜800時間トレーニング費やしている。これがフィジカルトレーニングだけなのかメンタルトレーニングも含めてなのか国によって異なるようである。選手の考えや、環境、日ごろの身体活動などによってその量は様々ではあるが、最低ラインとして400時間、月換算で33時間をトレーニングに費やしているという事だ。そういう選手達と競うんだという事を覚えておいてほしい。

トレーニング時間の例)
スエーデン400−800時間
フィンランド(2005) 男子550時間、女子500時間
スイス 19歳 580時間 23歳 720時間(メンタルトレーニング含む)
フランス 500‐800時間

トレーニングの内訳
トレーニングの内訳については幾分国の事情を考慮する必要がある。北欧では冬は雪の為ランニングトレーニングを行うことが困難であり、ランニング系のトレーニングの割合が少なくなる。オリエンテーリングも減る。常にオリエンテーリングできる環境であるフランスはそれを生かし、オリエンテーリングの割合を高めて強国になっていった。
 さて日本人選手がオリエンテーリングに費やしている時間は短いかというと決してそうではない。週2時間オリエンテーリングを行うと年間に96時間となりスイスチームと比べてもそん色はない。トレーニング全体に対する割合としてはむしろ高いくらいである。ランニングも週4時間行うと同レベルに追い付く。ただ問題は中身であろう。ランニングについてはオリエンテーリングの特性を考慮し、高強度+低強度のトレーニングの組み合わせ、インターバル、不整地でのランニングが必須である。
 実は、ランニング以外のスポーツで持久力を高めることや、ロードやトラックで走り続けないことが、トレーニング量を増やす際の障害の予防に役立っていることを見逃してはいけない。スプリントが始まってロードのトレーニングが増えたことで怪我が増していると考えているコーチもいる。
 もう一つ注目すべきは総じてトレーニング全体の12−3%は筋力トレーニングに当てられているということである。

トレーニングの内容の割合例)
スイスチーム
19歳 580h(O80,メンタル100、筋トレ70、ランニング180)13%、17%、12%、31%
23歳 720h(O110、メンタル150、筋トレ80、ランニング280)15%、21%、11%、38%
足りない時間は他の身体活動。スイスはメンタルトレーニングに力を入れている。

フランスLucas Basset
498h 033%、ラン45% 他22%(12%筋力)
フランスは技術トレーニングが多いが、彼は少な目。
thierryらはオリエンテーリングが40−50%であり強度の高いトレーニングはすべて地図を持って行っている。

 私のトレーニング(2月)は以下のようであった。
30h(O7、メンタル6、筋トレ4、ランニング13(ロード・トラック9、不整地4))
   O23%、メンタル20%、筋トレ13%、ランニング43% 
 メンタルトレーニングは主にコースプランやトレーニング計画、トレーニング記録、栄養記録、アナリシスコメントなどであった。

量は少ないが(1年続けて360時間、フィジカルだけだと288時間)効果的な内容だったと思う。

 今年代表になった方には最低このぐらいはやってもらいたい。長年サボってきた50過ぎのおじさんにできるのだから決して体力的に無理のある量ではない。(ランニング距離は規定してないし、ランニングを他の身体活動で置き換えていい。)ここで2か月しっかりとしたトレーニングを経験しておくことは、本気でこの競技に向かい合おうとするときに財産となるはずである。
 1日1時間くらいはオリエンテーリングに費やすのは当たり前である。日本を代表して走るのです。それができないなら代表になることを考え直してほしい。

 もちろんこれは最低ラインである。WOCで成績を残したり、他の大会で予選を通過しようと考えるなら、全然足りない。全体のボリュームアップは必須である。
 ただ、ボリュームアップは短期的に可能なものではない。急にトレーニング量(特に走る量)を増やすことは危険であるので(特にジュニア初代表でこれまで継続的なトレーニングを行ってきていない選手にそれが言える。)、さらに努力をする意思があるなら、まず机上トレーニングなどメンタルトレーニングの時間を増やすことを考えて欲しい。 またフィジカルの量を増やしたいと考えるなら、体作りとして筋力トレーニングまたはランニング以外の持久活動を増やすことをお勧めする。
 もちろんトレーニング内容は個別の事情を鑑みて決めるものであるので、アドバイスが必要なら是非申し出て欲しい。
posted by べん at 17:59| Comment(0) | for ATHLETE | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月12日

1月強化合宿

1月の強化合宿についてです。
 強化事業の中での私の立場や日程がいまいちはっきりしないのでコメントを避けていましたが、どうやら私に対する批判もでているようなのでコメントしておきます。日程については長期的な予定に配慮して十分時間的な余裕をもって準備していました。結果としてそうなっていないのは私の預かり知るところではありません。
 ただ練習していれば今よりも良い成績が残せるわけはありません。世界でより良い成績を目指すならいままでの取り組みを変えていかなければいけません。いまのやり方なら今の成績が限界です。
 
 まず本当にやる気のある人にリソースを集中することが必要です。やる気というのは人生における優先度です。この合宿では選手のやる気を見たいです。皆さんもいろいろ都合があると思いますが、私は自分の都合で日程を決めているわけではありません。私にあるのは必要な選手になるべく早い機会に必要なことを伝えておきたいということです。(本当は9月早々にやりたかったくらいです。)まったく自分の予定を考えず日程を決めてもらっています。
 
 もう一度いいますと私は自分の予定を考えないで、この合宿を最優先に考えています。それは世界を目指すみなさんに無駄な時間を過ごしてほしくないからです。強くなるには時間がかかります。
 
 みなさんはどうですか?他の予定を優先するのは個人の自由だし、私は強制するつもりはありません。ただもし私に選手起用の権限が与えられるなら(その辺もはっきりしていないですが)競技の優先順位の低い選手は起用しません。それでは絶対に今の成績以上は出せないからです。

 この合宿のコンセプトは、自分で強くなれるようになることです。すでに自分で強くなる方法論を持っていたり、他の指導者から十分な(世界で戦うための)指導を受けているのであるならば無理に参加する必要もありません。その代わり、説得力のある報告をしてヨーロッパ遠征するなどして国際大会で結果を残してください。
 それができず、なおかつどうしてもこの時期に出られないのであるなら、いまのところ私はこの活動を優先しているので、別の機会を設けてもいいです。しかし、会場や費用の手配は自分でやり、正式にとお願手続きは踏んでください。こちらが努力をして設定する機会を利用しないのだから、費用も労力もかかるのは当たり前です。
 
 要項では十分にわからない合宿の流れを書いておきます。講義といっても聞いているだけではありません。実際に自分の計画を作ってもらいます。この合宿終了後に、すぐトレーニングをスタートできるようにします。

1日目 将来のVISONを明らかにして長期計画を立てる。
 1.事前準備として
   自己評価、目標設定のための資料を送ります。合宿までに記入してください。
   大まかな長期(1年〜5年)計画を書いてきてください。
   来週1週間のトレーニング予定を書いてきてください。
 2.世界との差を知る
   選手のレベルや、強化体制の違いを知る。
   自分の位置と、世界のレベルから目標や計画を修正してみよう。
 3.オリエンテーリングに要求される能力を知る
   自己評価と比較して計画を修正してみよう。
 4.自分の能力の確認
   走力測定他

2日目 長期計画に従って明日からできる具体的なトレーニング計画を立てる。
    体調その他の状況によりトレーニング内容を変更できる方法論を学ぶ
 1.以下の事項について基本的な知識を得る。
 @フィジカル
  トレーニングの目的、トレーニングのアイデア、
 Aメンタル
  トレーニングの記録、振り返り、レースアナリシス
 Bテクニカル
  最低限必要なこと
 2.各論を聞いてトレーニング内容の修正を行う。
 3.トレーニングの実践
 4.トレーニングプログラムの変更の実践。

 なかなか広報されませんが、16日17日は東海地区での実施を進めているようです。早く公表されるといいですが。
 最後になりましたが、これは正式な情報ではありませんし、最終的な決定権はないので変更の責任は負えません。今のところ私にできるのはそのつもりで資料を準備することだけです。
 
 
 
 
 



 
posted by べん at 20:25| Comment(0) | for ATHLETE | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする