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2015年12月12日

1月強化合宿

1月の強化合宿についてです。
 強化事業の中での私の立場や日程がいまいちはっきりしないのでコメントを避けていましたが、どうやら私に対する批判もでているようなのでコメントしておきます。日程については長期的な予定に配慮して十分時間的な余裕をもって準備していました。結果としてそうなっていないのは私の預かり知るところではありません。
 ただ練習していれば今よりも良い成績が残せるわけはありません。世界でより良い成績を目指すならいままでの取り組みを変えていかなければいけません。いまのやり方なら今の成績が限界です。
 
 まず本当にやる気のある人にリソースを集中することが必要です。やる気というのは人生における優先度です。この合宿では選手のやる気を見たいです。皆さんもいろいろ都合があると思いますが、私は自分の都合で日程を決めているわけではありません。私にあるのは必要な選手になるべく早い機会に必要なことを伝えておきたいということです。(本当は9月早々にやりたかったくらいです。)まったく自分の予定を考えず日程を決めてもらっています。
 
 もう一度いいますと私は自分の予定を考えないで、この合宿を最優先に考えています。それは世界を目指すみなさんに無駄な時間を過ごしてほしくないからです。強くなるには時間がかかります。
 
 みなさんはどうですか?他の予定を優先するのは個人の自由だし、私は強制するつもりはありません。ただもし私に選手起用の権限が与えられるなら(その辺もはっきりしていないですが)競技の優先順位の低い選手は起用しません。それでは絶対に今の成績以上は出せないからです。

 この合宿のコンセプトは、自分で強くなれるようになることです。すでに自分で強くなる方法論を持っていたり、他の指導者から十分な(世界で戦うための)指導を受けているのであるならば無理に参加する必要もありません。その代わり、説得力のある報告をしてヨーロッパ遠征するなどして国際大会で結果を残してください。
 それができず、なおかつどうしてもこの時期に出られないのであるなら、いまのところ私はこの活動を優先しているので、別の機会を設けてもいいです。しかし、会場や費用の手配は自分でやり、正式にとお願手続きは踏んでください。こちらが努力をして設定する機会を利用しないのだから、費用も労力もかかるのは当たり前です。
 
 要項では十分にわからない合宿の流れを書いておきます。講義といっても聞いているだけではありません。実際に自分の計画を作ってもらいます。この合宿終了後に、すぐトレーニングをスタートできるようにします。

1日目 将来のVISONを明らかにして長期計画を立てる。
 1.事前準備として
   自己評価、目標設定のための資料を送ります。合宿までに記入してください。
   大まかな長期(1年〜5年)計画を書いてきてください。
   来週1週間のトレーニング予定を書いてきてください。
 2.世界との差を知る
   選手のレベルや、強化体制の違いを知る。
   自分の位置と、世界のレベルから目標や計画を修正してみよう。
 3.オリエンテーリングに要求される能力を知る
   自己評価と比較して計画を修正してみよう。
 4.自分の能力の確認
   走力測定他

2日目 長期計画に従って明日からできる具体的なトレーニング計画を立てる。
    体調その他の状況によりトレーニング内容を変更できる方法論を学ぶ
 1.以下の事項について基本的な知識を得る。
 @フィジカル
  トレーニングの目的、トレーニングのアイデア、
 Aメンタル
  トレーニングの記録、振り返り、レースアナリシス
 Bテクニカル
  最低限必要なこと
 2.各論を聞いてトレーニング内容の修正を行う。
 3.トレーニングの実践
 4.トレーニングプログラムの変更の実践。

 なかなか広報されませんが、16日17日は東海地区での実施を進めているようです。早く公表されるといいですが。
 最後になりましたが、これは正式な情報ではありませんし、最終的な決定権はないので変更の責任は負えません。今のところ私にできるのはそのつもりで資料を準備することだけです。
 
 
 
 
 



 
posted by べん at 20:25| Comment(0) | for ATHLETE | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月22日

どうしたら世界に近づけるか

どうすれば日本チームは今以上の成績を残せるか。
このことは常に私にとっての課題であり、研修に参加したり、情報を仕入れる中で新しい方向性についてある程度まとまってきてはいた。私としては一刻も早くアクションを起こしたいと思っていたのだが、強化委員会の来期の動きと歩調を合わせていたため今まで公に話をしないでいた。
しかしながら、決定はどんどん先延ばしになり、年末の合宿はなくなり、貴重な準備期間の3ヶ月を無駄にしてしまった。さらにやっと公開された強化方針も読んでもコンセプトがわからない。
そこで、私が今後の強化に関わろうと関わるまいと、考え方は早期に公表すべきであるという結論に達した。

私が強化委員会に提案した内容は以下である。

1. 強国のトレーニング状況は年々工夫され進歩している。その中で今のような活動を継続していても成績の向上は全く期待できない。もともとJOA合宿は世界選手権に出場する選手の固定化、高齢化を受けて、一般競技者にエリート競技としてのオリエンテーリングに目を向けさせることであった。出場選手の入れ替えや学生クラブの練習のヒントになるなど当初の目標はある程度達成されたが、リソースの関係から選手を志向して以降のフォローはできておらず、エリート競技者にとっては単なる練習の場にしかなっていない。
2. 成績を向上させるには、強化委員会の主な活動を一般競技者のリクルートから強化選手向けの活動に移行すべきである。(その上で運営の負担にならない範囲での強化選手に次ぐ選手のトレーニング参加はみとめる。)
3. 強国のようにトレーニングセンターに選手を集めて毎日のトレーニングを行うことはできないし、各クラブにもそのノウハウはない。競技者自身が効果的なトレーニング方法について学ぶ必要がある。
4. その上で日本でどうしてもできないことについては、海外で練習を行う機会を設ける。
5. JOAとしての目的をWOCに絞り、それ以外の国際大会を練習・経験の場と位置づける。(これによりそれらの大会での調整の仕方も大きく変わる。)

具体的な施策として。
1. 合宿内容を基本的に強化選手対象とする。
2. できるだけ早期にトレーニング理論について学ぶ合宿を行い、科学的に計画的にトレーニングを進める。特にフィジカル、メンタルトレーニングの実践を日々行ってもらい、その後の合宿はそのチェックの場とする。
3. 技術的な練習については、ミスのない正確なオリエンテーリングの獲得を目的に進める。
4. 合宿には常にゲストを招待し、それぞれの専門性から話を聞く機会を設ける。
5. WOCに関しては自前でトレキャンを設定し、出場希望者はその合宿への参加を原則とする。ここでは現地のコーチを雇用して実施する。テレインでのランニングスキル・反応の改善は日本では経験できないことであり、その遅れの積み重ねが本大会での大きなタイム差となる。これは日本に関わらず、多くの国が抱える問題である。
もちろんそうすることで選手にとって金銭的、社会的な負担が大きくなる。しかし、海外での活躍を考え、基本手続きが身についているならば、日本で10の大会に出るのをやめて、金銭と社会的な役割を海外キャンプのためにプールした方が効果的なのは火を見るより明らかである。目標が明確ならば、無駄に時間と金銭を使うべきでない。ある程度経験を積んだオリエンティアにとって高頻度のナビゲーションを要求されないオリエンテーリングは技術を高めることはなく、むしろ集中の継続を妨げる恐れがある。

強化選手の義務と権利は
 強化選手には自分の意思で活動してもらいたい。自分の力で強くなる方法論と実行力をもっていればそれを通せばよい。但し、それは世界で戦える結果を自分で出すということである。残念ながら現状で日本選手権を取るだけではそれには当たらない。海外での結果が必要だ。一方、すべて指導者の言うとおりに行うのでは成長もしない。指導者と議論し、より良い方法を探す必要がある。
 議論のためには基本時に同じベースをもつ必要がある。トレーニングの方法論を学ぶのはそのために必要なことである。
 以上の点からトレーニング理論を学習する合宿への参加は必須とする。また、WOCに参加するためには現地での事前合宿への参加を原則とする。それ以外の拘束は考えていないが、報告とフォローは当然行われる。
 
さらにその上に行くためのプラン
 ここまでのことを行ったとしても同等なトレーニングを行っている北欧在住の選手に勝つことはない。実力をつけた上で、海外のトレーニングセンターで他のナショナルチームの選手とトレーニングするか、有力な地域クラブのメンバーになる必要がある。
 強国でも社会人になってから実力を伸ばすのは難しく、学生のうちにどれだけ実力を伸ばすかがトップ選手になるために必要なことのようである。(ナショナルチームのコーチが選手に望むことはできるだけ学生でいることという話もある。)
 オリエンテーリングでの成功と、その後の人生の成功を考えるためには、海外留学を含めた人生設計が重要であり、少なくとも大学1年生からの長期的な計画が必要である。そうすれば、就職の際になってあらためて悩む必要もない。自分がこの競技でどこまでいけるかもわかるだろう。競技者としての実力も、社会人としての実力も学生のうちに磨くのである。
posted by べん at 21:28| Comment(0) | for ATHLETE | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月12日

トレーニング方法論

世界が科学的にトレーニング方法をどんどん改善しているのに、日本人はその基礎さえ知らない。どんどん差がつくのは当たり前だ。

JOA合宿でそれを伝えようと準備してきたが、合宿そのものが中止となってしまった。(それでも、今年より良い結果をといっているのだから組織とは能天気なものだ)

14日の本郷スプリントでその一部を提示します。それを聞いてもっと知りたい人がいれば自分で調べるか、機会を作ってください。
与えられるものを待つだけでは何も変わりません。

posted by べん at 22:00| Comment(0) | for ATHLETE | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする