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2014年08月31日

強くなるために必要なトレーニング量

 強くなるためのトレーニング量は?と聞かれたら、それは目標によるねと答えることになります。
 
 例えばJWOCに出るだけなら、インカレで勝つだけなら、毎週1-2回トレーニングして、週末に大会に出る。大会の前に1-2か月トレーニング量を増やすぐらいで十分でしょう。
 ただこれは、ある程度体力がある人にとっては体力的に強くなっているわけではなく、経験によりスキルが上がっているだけです。
 だから、ある程度経験値が上がっていくといずれ伸びを感じなくなります。そこでトレーニングの量を増やしたり、外の合宿に参加してみたりします。

 ところがハイレベルになればなるほどトレーニング量の増加と競技結果は明確ではなくなります。
 10回に8回ミスをしていたものが10回に2回となれば、成績が大きく改善することで自分の上達を意識でき、新しい事を覚えている満足感があります。一方、20回に1回のミスを30回に1回にするということになると改善を感じるのには忍耐が必要です。しかも、新しいことでなく同じことを繰り返し練習するだけなのでちっとも面白くありません。これが対戦種目であるなら、相手をやり方を見て自分の足りなさをわかり、相手の反応をみて上達したことを感じられますが、オリエンテーリングのように自分相手のスポーツではそれもできません。
 さらに練習量を増やしてもたいして変わらないならとたいていはそれを自分の実力はこれまでと考え、上を目指すことをあきらめてしまいます。
 特に努力が習慣にならないうちにいい思いをしてしまうとその後の努力はしにくいものです。

 このスポーツを極めたいと思っているならばJWOCの代表選手を目標にするのは利口ではありません。もしそうなら、彼ら以上の努力はしないでしょう。じゃあWOCの代表選手を目標にするのか?予選通過すらできなかった選手と同じことをしてもやっぱりそこまでしかたどり着けないでしょう。
少年野球選手が例えばイチロー選手を目標とし、彼がどんなことをしてきたか検討し、同等かそれ以上やろうと思わなければすくなくとも将来大リーグの選手にはなれません。

 目標とするなら海外のトップ選手達を目標としましょう。彼らがどれくらいのトレーニングをしてきたか、現在どんなトレーニングをし、どんな考えを持っているのか知りましょう。もちろん住んでいる場所も、森でのトレーニングの機会も、コーチやクラブの存在も自分とは違います。その時はどうすれば同じようなトレーニングができるか考えましょう。そして何年後かには彼らと同じ(それ以上の)トレーニング量をこなせるようになろうと思いましょう。そうすれば今やるべきことはおのずと明確になります。

 2×7×52×10.これはチャンピオンになるための数字です。
 1日2回、毎日、52週間、それを10年。
 そうすればもしチャンピオンになれなくても限りなくその近くに行くことができます。
 そうしなければその差を縮めることすらできません。

 そんな時間をとるのは難しいですか?そんなことはないでしょう。中学・高校で一生懸命やっていた部活動ならすでに6年やってきているはずです。それをもう少しオリエンテーリングのために続けませんか?
 
 努力できない選手に成功はありません。努力できない選手を何回世界大会に出しても結果は同じです。地図読みがうまい、走るのが速いというような様々な才能をもった選手はいるでしょう。ただ、努力を継続できる才能こそが日本チームにもっとも必要な才能だと私は思います。
posted by べん at 14:37| Comment(0) | for ATHLETE | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月30日

JWOCの結果が意味すること

JWOCの結果を見てわかったこと。

 ロングの地図や、リレーの地図を見て、それほど難しいと思うだろうか?
リレーは言うに及ばず、ロングの地図でも、部分部分を拾えば八ヶ岳だったり、駒ヶ根だったり、はたまた首都圏の急斜面だったりしている。それほど外国ではないのである。
それでも比較的成績が良いと考えられるのが日本であまりなじみのないテレインであるミドルであることはいったい何を意味するのか?

 今回、トレーニングに随行したのだが、トレーニングでは、新しいテレインは経験がなく、地形がうまく読めないことは仕方がないという前提からスタートした。したがって、コンパスだったり、歩測だったり、アタックポイントだったり、地形の単純化といった、どこでもできる、もしくは地形がうまく読めなくても使える技術を強調した。
 これらの技術はまさにスキルであるから、どれだけきっちり使えるかが問題である(早く確実にできるかは当然多くの練習が必要となるので、この期に及んではどうしようもないが)。そこに意識を持っていくことを重要視したのである。

 ロングは実はモデルの方が日本らしくなかった。その日本らしくなさが維持できていればもっと違った結果が出たかもしれない。しかし、本番はどこかで見たようなテレインであった。(少なくとも地図の見た目では)
 だからこそ彼らは日本と同じように走り、日本と同じようにミスをしたのではないだろうか。日本の八ヶ岳で、駒ヶ根で、彼らはきっちりとは走れない。同じように走れば結果は見えている。
 リレーテレインではさらに簡単なおかげで、その影響が慣れ親しんだテレイン>慣れ親しんだやりやり方となって有利に働き、相対的に成績が上がっていると考えられる。

 ミドルは怖かったと思うし、地形はうまく読めないという前提があったのであろう。そのことが基本技術への注意を高め(速くはないながらも)、相対的にミスの少ない結果となったと考えられる。
 これまでロングが比較的成績が良かったというのは、これらの基本的な技術をきっちりやらなくても、コントロールが遠くから見えることで(要はアタックがあまり問題にならなかった)コントロールに到達できたコースであったからであろう。

 技術には大きく分けて2つあある。1つはどこでも練習でき、高めることができるものである。それがコンパスワークだったり、歩測だったり、プランだったりする。もう一つは地形(やコントロールサイト)のイメージであり、初めてのテレインにおいてそれをできるだけ一致させるためには様々なテレインでの経験(イメージデータの蓄積)が重要となる。
 後者は経験数が必要であるが、前者は意欲と練習量の問題である。また、後者を効果的に発達させるためには、どこを走っているかがある程度分かっていなければならない。そのためには実は前者の技術が必要である。
 だから前者を無視していくら外国でたくさんのレースを走ってもうまくはならないのである。

 私が日本人はもっとやれる。やることはまだまだたくさんある。と信じているゆえんはここにある。

 コアトレーニングという言葉はフィジカルトレーニングとして人口に膾炙しており、その重要性は疑いのないものだ。オリエンテーリング技術においてもコアトレーニングが必要なのである。
posted by べん at 22:08| Comment(0) | for ATHLETE | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月22日

自分のオリエンテーリング

 自分のオリエンテーリングをする。

 選手からもコーチからもよく聞かれる言葉だが、本当の意味で実際にイメージできている選手がどれだけいるであろうか?体力を生かした。コンパスを使った。連続的な。言葉でいうのはたやすい。でも具体的な場面でどういう行動にでるかということをイメージできていなければ、実際のレースでは使えない。

 大事な大会を前にトレーニングを行い、そのテレインではどんなものが使え、どこを走ればはやく走れるかチームとして調査するのは可能である。しかし大会で成功するためには、それらに合わせるのではなく、それらを自分の得意なオリエンテーリングにうまく利用することが必要である。それは選手個人の領域である。

 今回のWOCの前には選手たちに自分の強みはなにか、どんなオリエンテーリングが得意か、また本番でどんなオリエンテーリングをしたいかということを問いかけてきた。これを共有できなければコーチは適切なアドバイスはできない。もちろん選手がそのイメージを持っていなければ共有は不可能である。

 もっともそのイメージが伝わってきたのが結城選手であった。彼はマップコンタクトが非常にすくない。シンプルにプランし、強い体力で押し切る。登りが大好きである。一方細かな地図読みは苦手で、不整地の走行を嫌っている。ロングは彼向きのコースであり、その成功の可能性は高かったが、イメージの力が発揮されたのはむしろ苦手のタイプのテレインであったリレーである。以下のリンクから彼のルートを見て欲しい。それが明確にでている。
 
http://livecenter.orienteering.org/tracker/play.php?rxid=2014wocrelayM3&token=

16-17はその真骨頂である。ここでは18位のラップをたたき出している。
ここでカナダを置いていきスロベニアを猛追した。他のレッグでもそんなにまわらなくてもというルートがあるが、自分の得意なパターンであるという自身から自信からスピードを維持することができ、同走の選手に遅れをとっていない。
 最後に不得意なパターンでスロベニアを逃したのは残念ではあるが。(見た目からして一緒にいけば最後にさせると思ったかもしれないが、世界はそれほど甘くないのである)

 一方で得意なパターンであるはずのコースで力を出せなかった選手もいる。本人がイメージを作れていなかったか私の理解が間違っていたのか、それを検証していかなければならない。

 これから大事なレースを控えている選手は、いまいちど自分のオリエンテーリングについて自分自身に問いかけておこう。

 
posted by べん at 01:18| Comment(0) | for ATHLETE | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする