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2019年04月21日

ベテランクラスのコースについて

全日本大会では、プランナーのご努力によって、楽しいコースを提供していただき、ありがとうございました。
ウイニングタイムもおおむね良くコントロールできていたと思われますが、ベテランクラスにおいては、大きく外れる結果となりました。
天候が予想できない以上、高齢者クラスにおいてウイニングが大きく外れることは、安全上の問題から避けたいことです。一方、安全性をあまり強調しすぎると、歩きやすい道ばかりの退屈なコースになってしまう危険性があります。高齢者クラスは、面白さと体力的な負荷の軽減というある意味相反する条件を兼ね備えなければならないため、プランナー泣かせである反面、プランナーの腕の見せ所でもあります。
18歳以下のウイニングタイムの調整には、コースの難易度を適切にすることが鍵ですが、ベテランクラスにおいては、年齢に合わせていかに体力負荷を減らしていけるかが鍵となります。
ここでは今回のケースをもとにベテランクラスの適切なウイニングタイムを達成するためにどういうことができたかについて、私なりのアイデアを述べていきますが、実際にはそうしたくても運営上実現不可能なこともあります。そうした制限の中でも、コース設定の時に多少なりとも配慮していただき、私が20年後に楽しくコースを回らせていただけるようになればうれしいです。

1. 計算式からの調整
図1、表1はIOFの各年齢層の競技スピードの比較です。
表2はそれを私がエクセルに落とし、コース距離決定用に作ったシートです。実際に多くのコースを作成するときにはウイニングタイムが適正となるよう距離を調整していきます。このシートでは女子に関してIOFのものよりも低い値で設定しています。(日本では競技人口が少なく、また実力のある女子選手がより若いクラスに出るということ、日本のテレインは急峻で、女子は登りが多くなると男子との走力差が広がるという報告があることを根拠にしています。今回のようにのぼりが5%を超えるともう少し女子の比率を下げる必要があるかもしれません。)
またのぼりが各コースによって大きく異なる場合は、のぼりを考慮に入れたウイニング予想を採用すると良いでしょう。(図右端)
図2を見るとウイニングが150%を超えるようなコースは、予測値の段階から120%を超えていますので、長すぎるという判断ができたと思います。高齢者クラスでは予想ウイニングを100%以下に抑える必要があるでしょう。
2. コースの統合
次にクラスごとのコースの統合です。コースを統合すると運営負荷が増えるので、なるべく減らしたいというご意見が多いですが、増える負荷は1.コースと印刷パターンの増加によるプランナーと印刷者の負荷、2.スタートの負荷3.コントロール数の増加による負荷でしょうか。1のプランと3についてはプランナーの技術である程度解決可能です。2についてもセルフピックアップ方式となれば地図や位置説明の置き所くらいの問題でしょう。
 それでも統合が必要な場合ですが、順番として
@ スピード比率が同等な異性のクラスのコースを統合する。
A 隣あう同性の2つのクラスのコースを統合する。
B 隣あう同性の3つのクラスを統合する。
ことを考えます。
図2から@はM70とW50の統合とかM80とW70の統合とかが考えられます。これは特に条件なく可能です。今回の全日本では若干男子のコースにとってきつめの組み合わせとなっていました。
A、Bを行う場合は隣り合うクラスの比率差が問題です。図1から55以降の3クラス統合は避けたいし、75を超えたら安全確保の意味からも統合は避けたいところです。隣あうのクラス統合を行う場合はクラスごとに必ずウイニングタイムの差異がでますので、プログラムで変更を周知すべきです。そうすることで、競技者サイドで多少なりとも自分の安全確保をすることができます。
3. コース設定上の工夫
図1から75を過ぎると移動速度が極端に遅くなるということがわかると思います。この差は斜面の急峻さや足元の悪さでさらに拡大します。ベテランクラスのコースデータをプランナーからご提供いただきましたので、細かく見ていきましょう。
技術的には高齢者にもナビゲーションの楽しみを提供している良いコースだと思います。あとはいかに体力的な要求を下げることができるかということです。
ではトップタイムが制限時間超えてしまったW70-W80Aのコースとそのスプリットタイムを見てみましょう。(表3)年齢でタイム差が大きくなるのは急斜面と足元の悪さです。これは2-3や7-8に表れています。コースを分けるのであれば、3のコントロールをA,Bに散らすことで各クラスのタイムを調整することができます。(ここは他のクラスのタイム調整にも使えます。)3-4は年齢差こそ出ていませんが、このクラスだけ谷を渡る(もしくは谷底を走る)ことで距離以上に他の高齢者クラスに比して過酷になっています。一方、M70-75クラスでは谷を渡らずに走れますので、若干タイムが上がります。
斜度が緩くテクニカルという観点からベテランクラスはGのエリアを中心にコースを展開すると決めて全体のコースレイアウトを決めると良いと思います。
せっかくフィニッシュを2か所に分けるのであれば、第2フィニッシュをDあたりに設定して急斜面の上り返しを防ぐこともできたと思います。
M80Aの6番のようなコントロールは登って降りるだけとなりますので、ベテランクラスにはふさわしくなく、EやFのような位置に移すのが良いかと思います。

GWのコース設定の講習会では皆様のご意見も聞きたいと思います。締め切りは明日までになっております。参加者のご要望での現在のところ4日か6日になりそうです。最終的に参加できる方が多いほうにしたいと思います。
図1
体力の落ち込み.png
表1
比率.png

表2
全日本ウイニング.png
表3
seiseki.jpg

コース図
W70-80A.jpgM85,W60-65A.jpgM70-75A.jpgM80W50-55.jpg
posted by べん at 14:14| Comment(0) | 知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年04月10日

コースプランニング勉強会

思いつきで突然ですが、オリエンテーリングのコースプランニングの勉強会をやりたいと思います。
5月3-6日で人の集まりそうな日に自宅の近くでやります。参加者が少なければ私の自宅で。
費用は場所代+資料代(最大1000円程度)です。
中身は、コースプランニングの原則の解説、各フォーマットのコースの特徴、ユース、ベテラン世代のコース作成の注意、意見交換の予定ですが、参加者で相談して内容を決めても良いと思います。
会場と日程を決めるため、興味のある方は以下フォームに入力をお願いします。入力期限は4月22日とします。
同様な講習のご要望があれば遠方への出張もいたしますのでご相談ください。

posted by べん at 16:48| Comment(0) | 知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月19日

公認大会のあり方を考えるWGパブリックコメント

JOAのパブリックコメント募集の応募を行いました。パブリックコメント(吉田).pdf
posted by べん at 17:20| Comment(0) | オピニオン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする