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2022年05月11日

コントロールの円の中心は?

コントロールの円の中心についての解説です。
ISSOMももともとはISOMからの派生ですから、ISOMの規定を見てから、ISSOMとの違いを見るのが理解しやすいです。それはスプリントという競技形式と深いかかわりがあります。

ISOM2017の規定では
コントロールは点状特徴物の場合その中央とし、線状や面状特徴物の場合はフラグが置いてある正しい位置とするとなっています。そして、コントロールは地図からそこだと認識できる場所に置かれなければなりません。
ISSOM2019の規定では
点状特徴物の縛りなく特徴物の正しい位置とすると変わっています。(フラグの置かれている位置という方がいいと思うのですがなぜかこの表現です。何か含むところがあるのかもしれません。)
例えば岩の南側の場合、ISOMでは岩の中心、ISSOMでは岩の記号の南端ということになりますね。

 さてこの違いはなにによるものなのでしょうか?まず1つは地図の縮尺の問題、そして2つ目は競技のフォーマットによるものです。
 前者では例えばISOMの岩の記号の直径は6m、こぶに至っては7.5mあります。岩の記号の端を中心とすると実際は岩の中心から3m離れた位置になってしまいます。ISSOMの場合はそれぞれ2.4m、3mであり、街スプリントなどでは衝突を避けるために特徴物から離しておくことも多く、あまり違和感はありません。
 後者についていうと、スプリント競技の特徴は高速でのレース、コントロール位置は難しくない、ルートが肝心という事になっています。ところが、初期のころはスプリントコースがフォレストと比べてあまりに簡単なため、柵の内側外側を位置説明で読み取らないと致命的なミスを犯すコースが好んでつくられました。もちろん確認すればいいだけですが、その動作はスプリントフォーマットの本質ではない(位置説明を読むために立ち止まる必要があるのか)という議論が出てきました。

http://news.worldofo.com/2015/09/24/do-we-need-control-features-in-sprint-orienteering/

そもそもスプリントでコントロールに特徴物は必要か?という議論です。点を打って位置をわかりやすくしようというような話もありました。個人的には大縮尺なんだから地図から位置を読み取れるようにすりゃいいのではないかと思いますし、レースの時も位置説明はみませんね。(ただ通過禁止記号のときだけはいまだに記号中心に打ってくるレースもありますので確認しますが……ここはワールドスタンダードにしてほしいです。位置説明をみるロスタイムや位置説明を見たために地図から目を離したことが負けにつながるのがスプリントなので)
スプリントリレーではコントロール識別番号も地図上に書かれます。(地図を広げて番号を確認なんてやっていられませんし、それを怠って失格とか確認したため集団から送れるではあまりにもかわいそうだし、見せるレースとしても面白くありません。)
独立樹などでは特徴物中心からずらさない場合が多いようです。ルートチョイスに影響しませんし、フラグは視認容易に置かれますからこれについては誰も文句はいいません。むしろどの特徴物にあるのかが明確になったほうがいいからです。
 さてフォレストに話を戻しましょう。ISOMの記載ではコントロールは地図からそこだと認識できる場所に置かれなければなりません。スプリントはフラグに向かって走る競技ですが、フォレストはコントロールがある特徴物に向かって走る競技です。円の中心に目をやったときにコントロールの特徴物がなんなのか明確にわかる必要があるのです。特に微地形が多い場所では特徴物がたくさんあります。そのどれに向かって走るかを勘違いさせる要素が高くなるといけないので、点状特徴物では円の中心に置く必要があるのです。
31はコブの北東側という位置説明ですが、規則を知っている選手なら尾根と勘違いします。私が裁定委委員で提訴があれば、実際のロスタイムを状況証拠から勘案し、競技不成立を含めて対応を検討することになります。
もちろんこの大会がワールドランキングイベントで有資格者がEAをやっていれば、規則に基づいて事前にチェックしますのでそうはなりません。(ですからワールドランキングイベントも怖がらずに手を挙げていいのですよ)


IMG_4907.jpg

蛇足ですが、こぶの南側という表現にも違和感があります。こぶであれば根元が妥当です。側は特徴物が地面の上部にある場合の表現なので湿地も側はありえません。ISCDを参照して適切な表現となるようにしていただきたいです。
 公認大会やランキング大会には積極的には手を上げてほしいのですが、そういう大会で行われたことはその後のスタンダードにもなってしまって間違った知識が拡散されていってしまいがちです。イベントアドバイザーが規則を理解した上で、相談役としてしっかりコントロールして、運営者の心配を取り除いてあげてください。
 ワールドランキング大会もそうですが、ランキング大会でのイベントアドバイズは対象クラスが競技規則に則って公正に行われるということを確保できればいいので、運営者がちゃんと報告さえすればストレスなく適切なコントロールができるはずです。安心して運営を行ってもらう為には、ランキングクラスに限り、JOAがEA資格者を指定してあげるようにすればいいと思います。(コース図の机上チェックと現地1回の視察で十分でしょう)
posted by べん at 19:30| Comment(0) | 知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年12月30日

ウオーミングアップを考えよう

オリエンテーリングのウオーミングアップについての動画をUPしました。

この時機寒い時期ウオーミングアップの目的は3つ
@ 体温を上げる事
A 柔軟性を戻すこと
B レースにすぐに入れる体(心も)をつくること

松本さんがadvent calendarで詳しく書いてくれているので参考にしてください。

ウオーミングアップしようよ! - オリエンティア Advent Calendar (hatenablog.com)

今回は中高年が安全に競技できることを念頭に@、Aについてお話します。

寒いと体は血管を収縮させて熱の放散を避けます。そのため弛緩期の血圧が上がります。フォレストでは楽しみ重視のオリエンティアは最初からトップスピードに入ることは無く、適切な服装をしていれば、徐々に体温が上がることでリスクはそれほど高くないですが、スプリントでは一気にスピードが上がります。ベースの血圧が高い状態で一気にスピードを上げれば、末梢の血液を増やすためにさらに血圧が上がります。フォレストの長いオリエンテーリングよりも循環器には負荷が高くなりますので、熱を産生して、血管の収縮をゆるめ、血圧を下げた状況でレースに臨む必要があります。
基本的にはスタート1時間前には会場について体を動かし始めるようにしましょう。暖かい服装で動起き始め、走るだけでなく体操で全身を温めるようにしましょう。大きな動きで筋肉の収縮と弛緩を促しましょう。筋肉が活動しなければ体は温まりません。筋肉が弛緩しなければ血圧も下がりません。
スタート前に寒さの為に体をすくめるような状況になることは絶対に避ける必要があります。ウインドブレーカー輸送は積極的に利用し、適切にスケジュール管理をしましょう。スタートに早くついてしまったときは動き続けることが重要です。
また気温が低ければエネルギー消費は大きくなります。エネルギーの補給も重要です。朝食抜きでの競技は避けましょう。
合宿や複数レースなどで間に休みが入る場合は、汗をかいた服は着替えてから休み、エネルギーの補給をして、次のセッションに入る場合には再度ウオーミングアップを行いましょう。
以下に具体的なウオーミングアップの方法を置いておきます。シナリオなし一発取り、編集方法も良くわからないので聞き取りづらさなどご容赦ください

https://youtu.be/-rySc7_6ep4

posted by べん at 10:39| Comment(0) | 知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年11月14日

フットO IOF オープンミーティング

https://orienteering.sport/successful-open-meeting-of-footo-athletes-and-coaches/
10月28日に行われたフットOコミッションのオープンミーティングが視聴できます。私の英語力では20%くらいしか理解出来ませんが、何が議論されているかくらいはわかります。ウイニングタイムの変更や男女平等のための方策は今後のオリエンテーリングの姿を変えていく内容です。選手の意見を上げるチャンネルも用意されているので、是非利用しましょう。
 非強豪国の意見も聞きたがっているので、JOAは委員会で議論して英語能力の高い若手を積極的に参加させて行かなければなりません。ボランティアが個人で情報を得るのも大事ですが、組織が知らなかったでは困ります。

posted by べん at 19:25| Comment(0) | オピニオン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする